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源法律研修所

いわゆる「托卵」 <追記1,2>

2024.08.22 01:11

 下記の記事によると、「托卵」は、「本来、カッコウ科の鳥類などが別の鳥の巣に産卵し、その鳥に卵・ヒナを育てさせる習性を表す言葉」だが、世俗的には「人間の既婚女性が夫以外の子を妊娠・出産したにも関わらず夫の子どもとして家庭で育てるという行為」を指すそうだ。

 このいわゆる「托卵」について、「何が悪いの?」「父親が誰かってそんなに重要?」など、「托卵」を積極的に肯定する女性の発言が注目を集めているらしい。

 別に驚くことはない。プラトンからマルクス、エンゲルス、そして現代のフェミニズムまで一貫した共産主義の考え方だからだ。

 「一夫一婦制」と「不倫(不義密通)を悪と考える道徳」を破壊し、「女性の共有」=「自由な乱交」を実現し、あわせて密告制を導入し(夫婦間、親子間、兄弟間で密告させる。)、もって「家族」を破壊し、人間を愛情もモラルも知らない社会不適合者としてアトム化(原子化)して支配することが共産主義の目標の一つなのだ。家畜として飼いやすいからだ。

 この点については、以前述べたので、繰り返さない。

 ちなみに、全共闘(全学共闘会議)の活動家(当時「過激派」と呼ばれ、今風に言えば「テロリスト」。)で、フェミニズムを主導してきた東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は、

 「結婚」とは、「自分の身体の性的使用権を、特定の唯一の異性に、生涯にわたって、排他的に譲渡する契約」であると定義した上で、

 「性的な身体の自由はとりわけ重要なものだと思っています。それを結婚によって手放すなんて、考えただけで恐ろしい」、

 「逆に聞きたいですよ。人はなぜ不倫をしないんでしょうか、と(笑)。何度も言うように、結婚したら最後、自分の性的身体の自由を手放さなければいけないなんて恐ろしいことを、私はする気になれません。」

 と述べている。

 結婚に性交以外の意義を一切認めず、配偶者に操(みさお)を立てるなんて真平御免(まっぴらごめん)で、気儘(きまま)に不特定又は多数人と性交することが何よりも大切らしい。


 実際、「私は決して男嫌いではありません。男性は愛すべき生きものだと思っているし、尊敬できる男性もいる。年齢的に性欲は順調に落ちてきているけど、セックスも大好きですよ」とした上で、

 「恋愛は自由ですからね。私は恋愛相手を“お友だち”と言っています。ちょっと親しいお友だちもいれば、とーっても親しいお友だちもいて(笑)。お友だちならひとりである必要はありませんから。」

 とあるように、恋愛相手を「お友だち」と呼んで、複数の「お友だち」との同時並行的な性交渉を示唆している。モルガンやエンゲルスのいう「乱交」を実践しているのだろうか。

 週刊文春電子版2023.2.21によれば、「彼女は、ある男性を介護の末、看取る。「結婚という制度がイヤ」と公言してきた上野は、彼と密かに入籍していた」そうだ。

 「入籍」が婚姻を意味するのであれば、言行不一致だが、驚きはしない。二枚舌・ダブルスタンダードは、共産主義者の常套手段だから。

 ちなみに夫は、日本共産党員で東京経済大学名誉教授の色川大吉氏だそうだ(Wikipedia)。色川氏は、傲岸不遜(ごうがんふそん)にも天皇制(←共産党用語。皇室のこと。)を廃止せよと主張する歴史学者。


 いわゆる「托卵」を肯定する女性たちは、上野氏をはじめとするフェミニストの薫陶を受けて(洗脳されて)品性下劣で愚かな社会不適合者になったのだろう。子供は、親を選べない。ふしだらな女を親に持つ子供たちの行く末が哀れだ。

 10月1日スタートの日テレ新ドラマ『3年C組は不倫してます。』は、「“18歳成人”の実施に伴い、親の同意なく結婚できるようになった高校3年生のクラスを舞台に、初恋、妊娠、結婚、そして不倫を描く、前代未聞の学園不倫サスペンス」で、「クラスメイトと不倫する【高校生不倫】に、保護者同士で不倫する【PTA不倫】、さらには禁断の【教師と生徒の不倫】まで…そして、その交錯する想いが、ある事件へと繋がっていく」そうだ。

 上野千鶴子氏の主張を見習った不倫奨励ドラマなのだろうか。それとも道徳の破壊・倫理観の欠如が悲劇をもたらす啓蒙ドラマなのだろうか。

 設定が下品でくだらないから、見ないので、どうでもいいが、ドラマに附和雷同して不倫がブームにならなければよいがとは思う。

<追記>

 不倫ドラマの元祖、昭和58年(1983年)からTBSで放送されたドラマ『金曜日の妻たちへ』は、「金妻(きんつま)」と呼ばれ、一大ブームとなった。当時、私は、このドラマを見ておらず、「金妻」という言葉を聞いたとき、「(和菓子の)きんつばが流行っているのかぁ〜」と思っていた。笑

 三島由紀夫の小説『美徳のよろめき』(新潮文庫)の背徳感を伴う「よろめき」(「妻が夫以外の男性にときめきを感じたり、誘惑されて浮気をしたりすること」『デジタル大辞泉』)に代わって、都会的でアッパー・ミドルな生活を営む妻が夫以外の男性との恋愛を謳歌する姿に憧れ、「不倫」(「道徳にはずれること。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと。また、そのさま。」『デジタル大辞泉』)という言葉を流行らせた。

 また、小林明子の主題歌『恋におちて -Fall in love-』も大ヒットした。

 ※  今の若者は、プッシュ式公衆電話の使い方を知らないそうだから、老婆心ながら附言すると、歌詞に出てくる「ダイヤル回して手を止めた」にいう「ダイヤル」は、ダイヤル式の電話のことで、土日に家族と過ごしている不倫相手の男性の家に電話をかけようとしたがやめたという意味じゃよ。


 TBSは、家族・家庭を破壊すべく「金妻」を放送するとともに、家庭・学校を破壊すべく「金八先生」を放送した。TBSは、昭和54年(1979年)から『3年B組金八先生』を同時並行的に放送し、親や教師に反抗することが当然でかっこいいことなのだという雰囲気を醸成し、校内暴力を流行らせるなど、家庭や教育現場を大混乱に陥れた。


<追記>

 下記の記事によると、中国の女性官僚が部下職員58人と性関係持ち、6000万元(約12億円)の賄賂を受け取っていた容疑で、懲役13年と罰金100万元を宣告されたそうだ。

 上野氏のご高説を実践したのだろうか。