【血統注目馬】関西馬10選~前編~ キャロットクラブ 2024年度募集
本ブログを多くの方に読んでいただいているようで、嬉しい言葉もかけていただきありがとうございます。今年は関東・関西から配合的に注目している馬を各10頭に厳選しました。
血統に少しでも興味をもっていただき、馬選びの参考になれば幸いです。
ついでに配合コンサルタントのお仕事もお待ちしております。
52. フィルムフェストの23
募集価格7000万円 牡 藤原英厩舎 社台コーポレーション白老F生産 3/5生まれ
体高155.0cm 胸囲170.0cm 管囲20.4cm 馬体重438kg
父キタサンブラック 母父スクリーンヒーロー
父中長距離×母父中長距離×祖母短距離という現代のトレンド配合、オセアニア牝系。キタサンブラック産駒で重要となるスピード補完の血であるHalo、Danzigの血を持つ。また、3代母がGrey Sovereign 4×5を持ち、Grey Sovereignの血もキタサンブラック産駒と相性が良い点も好感。
54. レッチェバロックの23
募集価格6000万円 牝 池添学厩舎 ノーザンF生産 3/10生まれ
体高154.0cm 胸囲174.0cm 管囲19.8cm 馬体重446kg
父キタサンブラック 母父Uncle Mo
キタサンブラック産駒はDeputy Ministerの血と相性が良く、15/25頭勝ち上がり、1頭当賞金約3000万円と優秀。ガイアフォース、ウィルソンテソーロ、コナコースト、ニホンピロキーフ、ラヴェルが活躍している。ウィルソンテソーロとは特に配合が近い。
本馬は、母方に持つArch、Elusive Qualityを経由して、キタサンブラック産駒で重要なDanzig、Sir Ivorの血を持つ点が非常に良い。キタサンブラック産駒は母がコテコテの米国血統だとダート馬に出やすいのだが、池添学厩舎なら芝で走れる可能性も十分ある。
あとは、種牡馬キタサンブラックはコルトサイアーの可能性が高いだけに、ノーザンFの育成ノウハウでどこまでやれるか。
56. シンハライトの23
募集価格8000万円 牝 斉藤崇厩舎 ノーザンF生産 2/17生まれ
体高155.0cm 胸囲176.0cm 管囲20.0cm 馬体重459kg
父エピファネイア 母父ディープインパクト
父エピファネイア×母父ディープインパクトは緩さを強く出すため、母方でSpecialの血を入れて体質を締めるのは王道の配合パターン。父エピファネイア×母父ディープインパクト×Special内包馬はノーザンF生産馬に限ると5/8頭勝ち上がり、エピファニー、アリストテレス、オーソクレースが活躍。
シンハリーズ牝系は牡馬<牝馬の傾向が強く、牝馬特有のキレる脚が使える。兄2頭が期待ほど走れていないのは納得で、本馬が大きな活躍を見せる可能性十分。
上記のニックス配合は牝馬ではまだ大物が出ていないのが不安なくらいで、そこは繁殖牝馬のポテンシャルで乗り越えてほしいところ。
57. リスグラシューの23
募集価格8000万円 牝 矢作厩舎 ノーザンF生産 4/7生まれ
体高151.5cm 胸囲176.0cm 管囲20.0cm 馬体重451kg
父エピファネイア 母父ハーツクライ
父エピファネイア×リリサイドの牝系はココクレーター、ラレーヌデリスが活躍。祖母リリサイドは重厚なフレンチ斬れを強く伝えるため、牡馬<牝馬の傾向が強い印象。先に挙げた2頭と比べると、母の競走能力・しっかりとした馬格から大物感十分。
本馬は父中長距離×母父中長距離×祖母マイラーと現代のトレンド配合に該当。緩さを出しやすい父・晩成に出やすい牝系なだけに、Sadler’ Wellsのクロスにより体質を締めている点も好感が持てる。
64. ベルディーヴァの23
募集価格4400万円 牡 斉藤崇厩舎 ノーザンF生産 5/2生まれ
体高159.5cm 胸囲176.5cm 管囲21.0cm 馬体重452kg
父ドレフォン 母父ダイワメジャー
母ベルディーヴァは父Storm Cat系と相性の良い血を多く持っており、父Storm Cat系×ハルーワソングの牝系でセラフィックコールが活躍しているように大物が出ても不思議ではない血統構成。
父ドレフォン×母父ダイワメジャーは12/19頭勝ち上がり、シークレットキーが活躍している。Storm Cat≒スカーレットブーケのニアリークロスが要因で、父Storm Cat系×母父ダイワメジャーの全体成績よりも良いことから今後走ってくる可能性が高いと考える。
また、Nureyevの血を持つドレフォン産駒は母父キングカメハメハを除いても優秀。牡馬に限れば、16/23頭勝ち上がり、タイセイドレフォン、エルバリオ、ロードラディウスなどが活躍している。エルバリオ、ロードラディウスはBlushing Groomの血を併せ持っており、本馬の期待値も高い。
斉藤崇厩舎はCWコース主体の調教により中長距離戦で活躍馬を輩出。父欧州型スタミナ血統馬が活躍しており、その反面、父米国型の成績が良くない。近年はダートでも結果を出しているので気にしすぎることはないが、厩舎×血統は現時点では微妙。
まだ母の産駒では結果が出てないが、活力のある名牝系なだけに突然走ってもおかしくない。ノーザンFの意向で最上位の1つである斉藤崇厩舎となると期待したくなる。
関西馬(後編)につづく