ドSな市役所
「飛騨市によりますと税務課の27歳の男性主任は、2024年3月中旬からの約2カ月間に、316件分の住民税の課税額を確定させる事務作業を放置していました。
これにより、計1000万円ほどの課税漏れなどが発生していて、市は減給10分の1・3カ月の懲戒処分とし、男性主任は依願退職しました。
事務作業は男性主任と係長の男性(40代)が2人で担っていましたが、5月から係長が体調不良で休職したため2週間ほどは1人で処理をしていて、男性主任は「遅れを取り戻す作業に追われ放置してしまった」と説明しているということです。」
この27歳の男性主任が税務課に配属されて何年目の職員さんなのかは分からないが、一人で抱え込まないで、助けを求めるべきだった。それを許さない職場環境だったのだろうか。
係長さんと二人で担当していた業務をヒラ職員一人で処理するのは無理だから、上司たちは、休職した係長さんの代替要員を配置すべきだった。
そのためだろうか、上司であるこの係長さん及び課長さんも懲戒処分を受けているが、部長さんは訓告にとどまっている。
しかし、再発防止策を見ると、適正な人員配置が明記されていない!
飛騨市役所は、人手不足だそうで、「ドSな市役所」で働きませんかとアピールしているそうだが、文字通りドSな職場環境のようだ。
飛騨市役所に限らず、多くの自治体で慢性的な人手不足のため、同様のドSな職場環境で苦しみ悩んでいる職員さんがいらっしゃるだろうと思うと、やりきれない思いがする。
IAを導入すれば、このような業務の多くから解放されるだろうが、そのための財源がないだろうから、堂々巡り。
某中核市の研修担当者が「有給を取りやすいし、皆顔見知りで、ウチぐらいの規模の市役所が一番いいと思います」とおっしゃっていたが、その通りなのだろうなぁ〜と思う。