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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

神奈川県公立高校入試英語の目標点数別解く順番と時間配分に迫る!

2023.01.18 05:56


先日『神奈川県入試英語で60点取る方法』という記事を書きました。


それを見た保護者の方から先日、「解く順番はどうしたらいいですか?」という質問がLINE@にてあり、それについて書いてみようとなったのが今回の記事です。


ただ、一概に「解く順番」やら「時間配分」といっても、人によって違うし、目標点数によっても変わってきます。


というわけで、今回は「目標別」に、実際の事例も踏まえながら、オススメの解き方をお伝えしていければと思います。


それではまず、実際の昨年の問題を確認してみましょう。


神奈川県公立高校学力検査問題2022年度



構成は以下の通りです。


問1 リスニング

問2 単語記述

問3 単語選択

問4 並び替え

問5 条件英作文

問6 長文読解

問7 短文図表読解

問8 対話文読解


英語は5教科の中でもトップバッターを飾る重要な科目です。


各教科の時間は50分。このうち、リスニングで約10分を使いますので、問2〜問8を40分で解いていく計算になります。全体像と正答率表はこちら。


配点に関しては、長文問題の配点が5点で大きめです。正答率もそこまで低くありませんから、狙い目といえば狙い目。逆に、毎年正答率の低い問5の英作文は、人によっては飛ばす問題に成り得るでしょう。


それでは、ちょっと詳しく各問題の中身を見ていきます。


リスニングの問1はとばして、まずは問2と問3。



問2は単語を選択する問題です。語彙力はもちろん、ある程度の文章読解力も必要になります。正答率を見ても落としたくないところですね。以前は記述だったので、もしかしたらもしかすると記述に戻る可能性もあります。


問3は単語選択の問題です。文法の知識も必要になりますが、こちらも毎年正答率の高い問になりますので、どんな人もなるべく落としたくはないところです。


続いて、問4。





続いて、問5。




さぁ、後半戦は読解シリーズ。まずは問6。


長いですよね。問6は長文読解です。ただ、ここは配点が高く意外と正答率も高いことがあるので、できれば正答を狙いたいところ。よくよく読んでみれば選択肢にひねりもあまりありません。


次の問7も同様、狙い目です。



短文図表読解ですね。絵や図表を見ながら問われていることに答えるスタイルです。一瞬うわっとなりますが、過去には正答率65%を超えることもあります。練習ではチャレンジしてみましょう。


最後の問8。




問8は対話文読解。これまた長く少し難易度も高めですが、並び替えを正解するより楽チンかもしれません。


以上が2022年度入試の英語の問題です。


これを踏まえて、目標点数別のオススメ解く順番と時間配分を見ていきましょう。



目標点数100〜80点の生徒の場合



毎年、偏差値上位校を受ける生徒たちの中で見ると、英語は「高得点を取りやすい科目」です。


上位校を目指すのであれば、ここでコケるわけにはいきません。確実に点数を取っていく必要があります。


今回ご紹介するのは、戦略的に得点を狙っていく場合の、オススメの解き方です。それでは早速例年の先輩たちの実例を踏まえて2つ紹介していきます。


解く順番は上からとお考えください。どちらも、問1の10分間を除いた40分計算です。


Aさんの解き方

問2 2分

問3 2分

問4 3分

問5 3分

問6 10分

問7 10分

問8 10分


Bくんの解き方

問2 問3 問4 併せて10分

問6 10分

問7 5分

問8 10分

問5 5分


どちらも90点以上を叩き出した二人の解き方です。時間はあくまで目安です。


共通しているのは、配点が高い長文読解にしっかり時間を割いていること。ここは間違えたくないところですからね。適切な判断だと思います。


Bくんは、英作文が苦手なので、いつも最後に解くようにしていたとのこと。また、カチリカチリと時間を決めてしまうと変に緊張してしまうので、時間に関してはなんとなくで意識していたそうです。


もちろん二人とも「これは難しい」と判断したら飛ばして後回しにしていたとのこと。そのあたりの判断は難しいところですが、今のうちにじっくり問題演習を積んで、自分の中に判断基準を作っておきましょう。



目標点数70〜40点の生徒の場合



次に、目標点数を少し下げた場合のオススメの解き方です。60点を目指す場合の詳しい練習方法などについてはこちらの記事も併せてご参照下さい。


問2 0分〜3分

問3 3分〜5分

問6 10分〜15分

問7 10分〜15分

問8 10分〜15分

問4 0分〜残り時間

問5 0分〜残り時間


「できるところで点を取るんだ!」という熱い想いを感じる特化型です。


以前あるセミナーでこうおっしゃられている先生がいました。「英語で点数が取れない生徒は、問題を見てできそうかどうか判断して飛ばすかどうか決めるのにも時間がかかることが多い。それなら最初から飛ばしてあげたほうが長文にじっくり取り組めます」とのこと。


できない問題で云々唸りながら時間をかけるよりも、可能性が高いところで勝負しようということですね。


もう一人見てみましょう。


問2 問3 併せて5分

問6 問7 問8 併せて30分

問4 5分

問5 0分〜残り時間


この生徒曰く「書けそうな単語があれば書く。なければ飛ばす」(現在は記述ではなく選択式)とのことです。みんな長文に時間を割くのは変わりなさそうですね。



まとめ



繰り返しになりますが、書かれている解き方と時間はあくまで目安です。


ただ、コロンブスの卵同様、指針があれば考えを追加するのは簡単。まだ自分なりの解き方が定まっていないという方は、ぜひこちらを参考に、過去問や予想問演習で自分に合う解き方を見つけてみて下さい。


最後に注意点ですが、もちろん問題自体の傾向が変更になる可能性も多分にあります。実際、昨年も変わりましたからね。


どの科目でもそうですが、「予期せぬ事は起こる」と肝に銘じておきましょう。そう思っておくだけで、当日固まらずに済みます。


そんなこんなを踏まえて、めっちゃ手を動かしましょう。入試問題レベルの問題にガツガツチャレンジして勝ったり負けたり直したりを繰り返しましょう。今はそういう時期です。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

戦略を考えるときは俯瞰で入試問題について考える。それも、大事なこと。