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「宇田川源流」【宇田川の視点】 マクドナルドのAI広告とその評判に関する一考

2024.08.28 22:00

「宇田川源流」【宇田川の視点】 マクドナルドのAI広告とその評判に関する一考


 「AI」が何かと話題になっている。まあ、昭和30年代に手塚治虫先生が「鉄腕アトム」を作り、私の尊敬する松本零士先生は昭和40年代に宇宙戦艦ヤマトの中でアナライザーを作り出したのであるが、実際に漫画の世界ではなく現実社会にそのような「道具」が出てきている。実際に、映画などの創作物の中の話しが現実的になるというのは、話題になっている。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」という作品の中の「未来の社会」が、現在代替できて来ているということは、一時期前にかなり話題になった。「想像の社会の内容」「こんなことできたらいいな」「あったらいいな」という発想は、人間は誰もが同じものであり、その同じ目標を、漫画家やその場で「映像」として見せるのであり、またストーリーの中に組み込んで見せてくるということになるのであるが、現実社会の「開発者」

は漫画家とは異なるので、その内容を様アマナ道具を開発することによって実現しいてゆく。そのことが漫画やアニメとは異なる「タイムラグ」や「形式の違い」が出てくるのかもしれないが、しかし、その内容の違いというものが出てくるということになる。しかし、その様に事前にアニメなどで出てきていることによって、本物が出てきているときに、実は我々は「ああ、あれね」という感じで、見ることができるが、しかし、そのようなものとかけ離れた内容が出てきた場合に「何か違和感を感じる」というようになってしまうのである。

さて、突然話を変えるが、人間は何故「自分の排泄物」を見られると恥ずかしいのであろうか、ということを、以前高名な学者に聞いたことがある。もちろん私も恥ずかしいのであるが、しかし、排泄物は自分自身とは異なるものであり、またほかの人もするのである。しかし、その匂いや形状など「穢いもの」が「自分の中にある」ということと、それを見られたことで、「自分が隠しておきたい穢いもの」を見られてしまったことによって、中身まで見られてしまうような感覚になってしまう。

なぜこのようなことをいきなり言ったかというと、「Aiであっても同じで、その形状が知っている人などに似ている場合に、その人のイメージと重ね合わせて、全く異なる場合に強い違和感を感じる」ということになるのである。

まさに、その違和感がかなり大きなものになると、拒絶反応になるということである。

マクドナルド「AI広告」に吹き荒れる違和感「単純に不気味」「正直気持ち悪い」導入加速で “人間” の勝機は

 8月17日、日本マクドナルドが公式Xにアップした、AIによるプロモーション動画が物議を醸している。

「話題の動画は、生成AIで制作された『マックフライポテト』のプロモーション動画です。8月19日から始まる同商品の250円セールを告知するためのもので、楽曲にあわせて、マックフライポテトを手にした若い女性が次々と登場する約15秒間の動画です。

 動画内のイラスト生成とアニメーションは『Kaku Drop 架空飴』(@KakuDrop)さんが担当しています。

 動画冒頭、小さく『※本件映像は生成AIにより制作しています』との表記が出ますが、最後に登場する女性の指が『6本あるように見える』などの指摘も出たことで(現在は修正)、視聴者からは批判の声が相次いでいます」(芸能記者)

 実際に動画を観てみると、ビジュアルにすぐれた若い女性が次々と登場するポップな動画ではあるものの、どこか違和感があるのは否めない。公開された動画に対してはX上で、

《単純に不気味》

《AIにチャレンジは良いけどマクドナルドのコンセプトに合ってないよね。ただAI使ったってだけ》

《しょうもないまとめサイトにしか表示されない整形顔バナーやん》

《正直動画が気持ち悪いのでモス買います》

 など、多くが違和感を表明したものだ。

 企業がAI広告に走る理由を広告代理店関係者が語る。

「2023年には、伊藤園が『お~いお茶 カテキン緑茶』のテレビCMに、日本で初めてAIタレントを起用して話題となりました。生成AIによって制作されたテレビやインターネットのCMは、徐々に増えています。

 最近では、今年5月に衣料品販売チェーン『しまむら』が生成AIで制作されたファッションモデル『瑠菜』を起用したことも世間の関心を集めました。しまむらは、AIファッションモデルを起用した理由について、産経新聞の取材に『人間のモデルを起用すると、撮影から広告までに時間がかかり、スピード感で課題があった』と回答しています。

 CMに起用したタレントのスキャンダルが報じられると、企業にとって大きなダメージとなりますが、AIモデルならそのような心配もない。AIモデルの起用には常に賛否が湧き起こりますが、企業側にとってはメリットが大きいので、これからも広まっていくとみられます。

 ただ、同じマクドナルドで言えば、現在男性アイドルグループのNumber_iが起用され、ファンが “応援” するために購入しています。広告のキャスティングは単なるビジュアルだけでなく、熱量のあるファンを引きつけることが狙いになるケースも多い。そこに “人間” の勝機があると思います」(広告代理店関係者)

 この先、CMに登場するのがAIだらけになるのは、勘弁してほしいものだが……。

8/21(水) SmartFLASH

https://news.yahoo.co.jp/articles/771699e0a86e21fdabf724520cd16c9dff6329c6

 以前、衣料品販売チェーンのしまむらがAiで広告を行った時に「Aiならば、スキャンダルを起こすことがない」ということを言った。確かにそのとおりである。今回も、ブログには書いていないが、ニュースなどで見ているタレントが不倫を行って消えてしまったり、または、ユーチューバー出身のタレントが、SNS上で暴言を吐いて、様々な内容がいなくなってしまうというようなことがある。その場合、その人をイメージキャラクターとして使っている企業や商品も、そのイメージに引きずられてしまって悪化してしまう。結局はタレントのコマーシャルを降板させ、そのうえで、新たな内容を作らなければならないのであり、イメージ損失を含めて、かなりの損害になる。

人間であるからそのようになってしまうのであって、これがAIならば、その様にスキャンダルで大騒ぎになったり炎上したりすることはない。その様に考えれば、Aiの方が効率が良い。ただしAIの場合は、初めからそのキャラクターを育て、そのイメージを確立させなければならないということになるので、当然にその部分の内容が非常に手間がかかるということになってしまう。そこで、すでに有名なンキャラクターや、芸能人をサンプリングして「なんとなくそれっぽい人」を作り出してしまうということになる。

さて、この「違和感」は、AIキャラクターのコマーシャル起用が初めのうちに起こる事であろう。しかし、そのうち「Aiキャラクターのモデルになってよい」というような、Aiの「原版」ということが商売になるような人も出てくるのではないか。実際には「目だけ」「口だけ」のような「パーツ」の組み合わせ毛「あのキャラクターの目は、元はタレントの○○で、口はモデルの××なんだ」などというような事が出てくる。ある意味で「生身の人間の切り売り」が「AIキャラクター作成時に出来上がってくる」ということになり、またそこにキャラクターの原版の権利関係などが設定されることになるというような世界が予想される。

ある意味で、今のところはまだ多くのユーザーや視聴者が、「AI」に熟れていないということになるのかもしれないが、基本的に「双子の兄弟」が出てきたと思えば似たようなものであり、別人格で、なおかつ「実在しないキャラクター」というような感じになる。これからAIキャラクターのコマーシャルは、当然に「視聴者がそのことに慣れてくる」ということになってくるのではないか。それまでこのような騒動は大きくなるが、しかし、まさに「いらなくなる商売」の一つがタレントになるとは思わなかった。