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一号館一○一教室

五体不満足

2019.01.04 02:35

このお正月休みの間、時間があったので、乙武さんの『五体不満足』を読んだ。

この本が出版された時、話題になったことは知っていたが、読むのは初めてだった。

賛否両論あるかもしれないが、障害とはなにか、当事者からの視点で世間に発信ができたことは、画期的だったと考えている。



私は生まれた時、仮死状態で生まれたらしい。たまたま大きな大学病院で生まれて、すぐに対応してもらったので、助かったようだ。

そのせいなのか、食物アレルギーがひどく、子供のころは、卵や大豆、乳製品のアレルギーで、両親は何を食べさせたらいいのか困ったらしい。

それに加えて、小児喘息があり、小学校低学年まで入退院を繰り返した。

それ以外は、幸い健康だったが、両親はどうなるのか不安だったようだ。



だれでも自分の子どもは、五体満足で健康で生まれてほしい願っている。

自分自身だって、健康に生きたいと願っている。


じゃ、自分の生んだ子どもが、もし障害があったら??

病気がちだった私でさえ、両親は心配の種がつきなかったなら、障害があったら、受け入れられるだろうか?



今私は、仕事で聴覚障害のある子どもたちと関わっている。

保護者も様々だが、彼らが生まれた時、想像を絶するものだったに違いない。

でも意外と、本人たちは幸せそうに毎日を過ごしている。


大人から見ると、『将来聞こえないことで、壁にぶち当たったり、苦労したりすするにちがいない!』と、思ってしまう。

聞こえないことで、苦労もあるだろうが、子どもは大人が思っている以上にタフで強い。

なにか壁にぶち当たったときは、その子どもの可能性に信じてみるのも、いいかもしれない。



ただ、自分の生まれた子どもに障害があったら…

私だったら、乗り越えられるだろうか?

まだ答えは見つかっていない。