#340 平塚市美術館の展示「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」
【福井尚子・高志】
アートを鑑賞するのが好きな私。
二宮に引っ越してきてから、都内の美術館などが遠くなってしまうのでどうしたものかなと思っていたのですが、実は二宮の近くにも良い美術館があります!
私が良くお世話になっているのが、平塚市美術館。
現在、平塚市美術館で開催中の展覧会の様子をご紹介します!
7月から開催中の展覧会は「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」です。
絵本作家のザ・キャビンカンパニーの結成15周年を機に開催している、初の大規模個展なのです。
全体は7つの部屋で構成されています。
絵本作家さんの展覧会とのことで、絵本の原画が展示されているのかな、と思っていたのですが、中には映像作品や立体作品も!
絵本にとどまらず、キャラクターデザインや舞台美術なども手掛けるザ・キャビンカンパニー。その幅広い仕事振りが伺えます。
ザ・キャビンカンパニーは大分県由布市の廃校をアトリエにしているとのことで、
昔の学校の空間から持ち出したもので構成されたインスタレーションもありました。
ちなみに展覧会タイトルの〈童堂賛歌〉とは、本展のためにつくられた言葉なのだそう。
「飽きることなく何十回でも何時間でもすべり台で遊び続ける、子どもの時間のとらえ方や感覚に象徴される「童」と、本屋や薬局、駄菓子屋などの店名にも使われるお堂の「堂」=「万物を受け入れる」」という意味が組み合わされています。(展覧会詳細より)
まるで絵本の中に飛び込んだかのように、子どもから大人まで夢中で楽しめる展覧会です。
あまりにも良い展示だったので、図録を買いました。
詩絵本と写真集がセットになっています。作品制作のときにこぼれた絵の具のかたまりが着いているという貴重な一冊!
実はザ・キャビンカンパニーの大規模個展は、関東の公立美術館で初!なのだそう。
それが東京ではなく平塚でとは!嬉しい驚きです。
展示は9/1(日)までと残りわずか!どうぞお急ぎください。