隠れ家
表に際だった看板も出さず 週末の夜だけ町はずれで営業してきてる今のモーチャイが
隠れ家的ですよね?といわれるのは十分わかるし
なんなら 的じゃなく ちゃんと隠れ家ですと返してる。
9年前モーチャイが路面店だったときは 建物の壁にもでかでかと CAFE DE MOCHAIと看板を張り付け
サインボードも表に出し営業をしていたのだけど、その時も「隠れ家的ですね」と言われ続け
地下鉄のど真ん前で看板もだして営業してるのに 隠れ家的って言われる事に異議を返してた。
でもなんか このお店を見つけられてうれしそうにしてるので 隠れ家っていわれるのを甘んじて
きた。
さて?なぜ一定数 隠れ家的を好む 喜ぶのか?その心理を遡って類型的に該当する近似的体験を
あげると、まずは幼少時のかくれんぼや基地作り遊びに通じる所であろう
他の人がみつけにくい場所を陣取り そこに秘密の隠れ家を作って、おやつや好きな本や宝物を
持ち寄り無駄にそこに隠し持つという遊び
履物好きな犬が 特定の場所に集めるや、 光もの好きなカラスがせっせと集める
なんにせよ 周りの人が気づかない 目にもとめない場所にめをつけ 居場所を作るという心理
その行動。 それが あまりよく知られていない飲食店の滋味ある魅力なのだろう。
そしてそんなひっそりした店の外の雰囲気と同じように 中はがらがらすいてて
客は自分一人というのも魅力だけど 外の静けさとうってかわって 中にはいると意外と
賑わってるというのも 不思議な安心感を与え 人気スポットにあとから来たのに
見つけた!と思い込む多幸感もそれはそれで 心地よい発見なのであろう。
なのだとおもうけども、最至上の隠れ家は自宅である。
ゆえに なにか落ち着く隠れ家飲食店と呼ばれるところは お店というよりは
だれかの家の雰囲気感が重要で、その錯覚に陥るアイテムは
その店主の趣味がちらほら垣間見れるディスプレイにあったりする。
モーチャイでいうと 隠れ家の肝はカネゴンやパーマン2号等のソフビ人形あたりかなあ