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社労士myoumyoう

ポリコレの欄外に置かれているベトナム人労働者

2024.08.30 03:24

ポリコレ(ポリティカルコレクトネス)とは、特定の人物に対して不快感や不利益を与えないようにする行為のこと。人種や宗教、性別や見た目などにおいて差別や偏見を含まない中立的な表現を用いることに使われる。日本では「政治的正しさ」などと訳される。
だって。


なるほど。看護師、保育士などの呼び方はかつては、看護婦、保母だった。


おじちゃん、おばちゃん、おねえさん、おにいさん、あんちゃん、おとうさん、おかあさん…かつては職場などで男性や女性を呼ぶ際、年齢によって使い分けていた。(名前を憶えてちゃんと名字をさんづけで呼ぶのが一番いいのだが、名前を覚えるのが面倒くさかったり、忘れてしまったりしたとき、これらの呼び方は便利だった。)


しかし今の時代、これはポリコレに反するからいかんのだとか。


とある工場では、派遣社員は徹底して「男性の方」「女性の方」と呼ばれていた。といっても、いるのはほとんど女性、たまに男性なので、目しか出ていない衛生服状態では誰のことかわからない。仕方なく、なになにを手にしている女性、どこそこに立っている女性というふうに使っていた…
しかし、それは日本人従業員だけのことであり、外国人従業員は一人前の大人であるが、ベトナムの子たちと言われていた。(陰ではベトナムちゃん))


朝礼などで部長らしきおじさん(これはポリコレ的にアウト(笑)が正々堂々と、これからはベトナムの子たちにもしっかりやってもらう!というふうに、子ども扱いである。


かつて、会社のおじさんたち(くどいようだが反ポリコレ(笑))が女性社員のことをうちの女の子たちと呼んでいたのといっしょである。
1~2年腰掛けで簡単な補助作業をして結婚退職するから「うちの女の子」でいいわけで、30過ぎてもいるようではもはやうちの女の子ではないのである。ようするに一人前の労働者ではなく、数年のお飾りということである。


ベトナム人労働者も同じなのであろう。おそらく、ベトナム人労働者にとっても日本社会はもはや富の象徴ではなく、永住する場所ではないのだろう。派遣社員も直接雇用の社員も幸せそうに見えないからか…


ポリコレの欄外に置かれているようなベトナム人労働者だが、ポリコレの中で、貧困ではないものの、幸福や歓喜と程遠い、それなりの生活を送っている日本人労働者、どちらかを選べと言われたら、私はどちらを選ぶだろう…


孤独にカップ麺や菓子パンをもそもそ食べる日本人、仲間たちでわいわいとベトナム風手作り弁当を分け合うベトナム人たち…
なんかベトナムの人たち楽しそうだった…