音沙汰の無いKH、今の状況はー?
2024年も残すところあと4か月となったが、キングダムハーツの情報はグッズ情報以外はほとんど見かけない日々が続いている。2022年4月に発表された最新作『ミッシングリンク(以降KHML)』と『KH4』の状況は一体どうなっているのだろうか。果たして年内に続報は来るのだろうか?
ということで今回はKHの近況を整理していくー
▮KHUX/DRが削除!?
KHの近況と言えばまずはこの話題だろうー
古の時代を描いた『ユニオンクロス』とゼアノートの少年時代を描いた『ダークロード』、その二つの物語を収録した『KINGDOM HEARTS Union χ Dark Road』はスマートフォン向けにリリースされ、運営サービス終了後、2022/08/26にオフライン版に移行した。
それから2年と3日後の2024/08/29に各種配信ストア(AppStore/Google Play/amazon AppStore)から突如削除されファンをざわつかせた。そのため現状は本アプリをインストール済みならプレイ可能だが新規ユーザーはプレイ不能となってしまった。
(2024/08/31時点)KHのX公式アカウントからアナウンスは一切されていないが、オフライン版が配信された際、以下の注釈が記載されていた。
永続的な配信やサポートをお約束するものではございません。配信期間や動作環境の制限が御座いますのであらかじめご了承ください
また調べによるとAppStoreやGooglePlayでは2年間アップデートの無いアプリは削除されるようだ。その際に開発者の元へ通告が届くそうなのでスクエニも今回の件は把握している可能性は高い。これらを加味するとオフライン版になって2年と3日のため配信期間を過ぎたことにより配信停止となったのだろう。
最新作『KHML』は『ユニオンクロス』と『ダークロード』の間の時代の物語であり、それらに登場した人物や設定なども関わってくる。また『ユニオンクロス』の主要人物は『KH4』から開幕する『ロストマスター篇』の中心人物となる予定だ。勿論、過去作を知らなくても楽しめるように新規ユーザー向けのフォローが作中で行われる可能性もあるが、物語やキャラの背景を100%理解・考察するためには『ユニオンクロス』と『ダークロード』の履修が必要となることだろう。そのため今回の一件は割と深刻な問題である。
先日発表された『ディズニー ミュージックパレード アンコール』のようにSwitchなどの他機種へ移植したり、『KH358/2 Days』『KH Re:coded』のような映像作品化、もしくは『KHML』内で両作品のストーリーを実装するといった対策に期待したい。
▮KHMLの状況はどうなっている?
それでは次に『KHML』の状況を整理していく。
フォーカスグループテストにて開発陣が「歩くのが大変じゃない、暑くない時期に出したい」と言及していたことや、5月末に発売されたウエハースの台紙に「事前登録受付中」と表記されていたことなどから当初の計画では6月初旬には事前登録を開始する予定だったのだろう。
その後、8/9より開催されたディズニー最大級のファンイベント『D23』や、8/21より開催されたドイツのゲームイベント『ゲームズコム』でも残念ながら続報は無かった。
▮開発中止となったのか?
スクエニは4月末に約221億円の特別損失を計上し、タイトルや本数は不明だが開発中のHDタイトルの開発中止を決定したことは記憶に新しい。加えて5月に実施されたβテスト以降、『KHML』の続報は一切なく『事前登録受付中』に関して公式から何もアナウンスされていないことから『KHML』は開発中止となってしまったのでは?と心配する声も多い。
だがそれに関しては心配不要だろう。
KHのSteam版が発売された6/14に「諸々頑張りなう」と野村氏(ディレクター)がX(旧Twitter)にてポストしていたため、『KHML』並びに『KH4』は開発中であることが窺える。
※『KHML』の延期理由に関する考察は過去の動画をチェックしていただきたい。
▮TGSで続報来るか!?
日本最大級のゲームの祭典『東京ゲームショウ』が9/26~開催される。しかしスクエニは現時点で目玉タイトルが極めて少ない。8月末時点で発売を控えている新作タイトルは『HD-2D版DQⅢ』『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』『ライフイズストレンジ新作』のみ。ニンテンドーダイレクトなどでも未発表タイトルの情報はなく、ソシャゲも新作が発表されていない状況が続いている。
その理由は恐らく、先程触れた『約221億円の特別損失の計上』によって多くの未発表タイトルの開発が打ち切られたためだろう。また決算報告にて3年間は「量から質」へと転換するという「さらなる成長に向けた再起動の3年間」と題した新中期経営計画を発表しており、それも理由に挙げられる。
そのためスクエニは今年のTGSでは新作を発表出来ずに静観する可能性がある。しかし逆に今回のTGSにて未発表タイトルの情報を大放出して注目を集める戦略も考えられる。大放出とまではいかなくても目玉タイトルが少ないため、延期した『KHML』や2年間音沙汰の無い『KH4』の続報で盛り上げる予定なのかもしれない。
『KHML』のAndroid版のβテストは4ヶ月遅れで実施され、5月末~6月初旬に事前登録を開始する予定だった可能性を踏まえると、単純計算だが10月頃に事前登録を開始してもおかしくない。6月に野村氏が言及した『諸々頑張りなう』も加味すると、TGS付近での続報は期待してもいいのかもしれない。一方『KH4』に関してはTGSにて続報が無い場合、2025年内発売の望みは薄くなり2026年以降の発売が濃厚となる。
※『KH4』の発売日予想については過去の動画をチェックして頂きたい。
ディズニーの位置情報ゲームが発表されたり、PS5の本体価格が高騰したりとリリースが遅くなればなるほど状況は不利となり、新規ユーザー獲得のチャンスを逃したり既存ファンが離れることもある。
会社自体がバタバタしていたり、社運が掛かっている『FF7』のリメイク作完結編などの制作で野村氏は多忙だとは思うが、『KH3』から早5年が過ぎていて飢えているキーブレード使いも多いため、とりあえず9月中に大きな動きがあると救われる鍵使いも多いことだろう。