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薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ステロイド製剤の塗り薬(その10)ロコイド(ヒドロコルチゾンってたくさん種類が・・・)

2019.01.05 01:23

ロコイドとは

さて キンダベートと同じⅣ郡(Mild)に属する薬としてロコイド(酪酸ヒドロコルチゾン)が鳥居製薬から軟膏とクリーム剤が発売されています。


ヒドロコルチゾンですがV郡(Weak)弱い効果の塗り薬に属するコルテス軟膏は一般名が酢酸ヒドロコルチゾンで


ロコイドとの違いは酢酸エステルか、酪酸エステルかの差だけですがリンデロンの時と同じくエステルによって効果が異なります。



合剤(テラ・コートリルやオイラックスH)

また、テラ・コートリル軟膏はヒドロコルチゾンとオキシテトラサイクリン(抗生物質)2つの有効成分を含む合剤ですが。


ヒドロコルチゾンはエステル化がされていないただのヒドロコルチゾンです。 エステル化されてないヒドロコルチゾンもⅤ郡(Weak)に属するステロイドです。


また、オイラックスHクリームがグラクソ、スミスクラインから発売されていますが

こちらも、エステル化していないヒドロコルチゾンとクロタミトン(かゆみ止め)の合剤です。


最後に

さてロコイドですがキンダベートを含め今まで紹介したステロイドはすべてハロゲンを含むハロゲン化ステロイドでした。


しかし、ロコイドのヒドロコルチゾンは非ハロゲン化ステロイドです。


作用が穏やかで、全身性の副作用も出にくいので幼児や赤ちゃんに好んで用いられます