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やよいの日々

風の盆

2024.08.31 23:38

今日は二百十日。防災の日。越中八尾の風の盆です。二百十日の暴風を鎮め豊作を願う盆踊りが全国的に有名になったのは、八尾の風物、おわらを引き立てる哀感の溢れる胡弓の音色、色艶を感じさせる装束などなどあげればきりがありませんが、半世紀にわたり風の盆を知らしめたいと力を注いだ八尾の有志があればこそと思います。

今から45〜6年前、未だ無名に近かった「風の盆」を観たさに、愛車コスモを駆って単身八尾を訪ねました。9月1日は始業式なので休むわけにはいかないので、宵宮の雰囲気だけでも味わいたいと8月31日夜八尾の町に入り、駅近くの寿司屋で夕食をとっていると「何処から来たか」と尋ねられたのでことの次第を話すと客の一人が自宅に案内してくれて、越中おわらについて丁寧に解説してくれた上、おわら節のカセットテープ、資料、民芸品のお土産を下さいました。本業は下駄屋さん。ご自身はおわら節の太鼓を受け持っているとのことでした。お名前は成岸徹さん。

スマホで検索したら、今や斯界の重鎮。風の盆に欠かせない人物でありました。半世紀にわたる地元の有志の地道な活動が、風の盆の今日を支えたと思うと感慨無量です。

カーナビも無い時代、夏休み終わりの日に日本列島を横断して八尾まで車を飛ばした己れの無鉄砲さも遥かな思い出になりました。