「白夜追凶」第三十二集(大結局)
「白夜追凶」第三十二集(大結局)
劉長永の毒殺の真相が明らかとなり周巡への疑いは晴れた。周巡は劉長永の葬儀に参列に来た関宏峰に素直に礼を言う。
周巡が車に戻って来ると、そこには関宏宇がいた。呉征殺人事件の犯人は自分ではなく兄だと告げ、裏付けのために事件の資料を見せてほしいと言うのだ。彼の話は確かに筋は通っているが、しかし関宏峰がなぜそんなことをしたのかちょっと信じられないと周巡は言う。
関宏峰が署へ行くと若い警察官から呉征殺人事件の現場に残されていた物証のひとつの空き箱、中に入っていたものがある日用品メーカーの懐中電灯だと判明したと言われた。
直後市警察のパトカーがやってきた。降りて来た警察官は無言で宏峰に歩み寄るとその手に手錠をかけた。
高亜楠は無事出産した。宏峰が逮捕連行されたという報せを聞き、彼があなたを陥れるわけがない、きっとそうするしかない理由があったはずだと宏宇に告げる。
2016年2月13日20時45分、宏峰は何者かに呼び出され現場近くへ来ていた。相手は伍玲玲が殉死した事件の時に紛失した銃を持っているという。その指示に従い進むが暗闇の中で発作が出て来る。そしてとうとう倒れてしまった。その彼に黒い服の男らが近づく…。
22時20分。目を覚ました宏峰は見知らぬ部屋で倒れていた。手にはなぜか血の付いたナイフ。見ると一家全員が殺されている。まさか自分が?いや、嵌められたのだ…。動揺した宏峰はナイフを持って部屋を飛び出していく。着替え、弟から手渡された写真に付いていた指紋をナイフに転写した。近くのドブから発見されたナイフだと言って指紋を採取させデータベースと照合させ、犯人は関宏宇だということになった…。
取調室の宏峰の前に周巡がやってきた。周巡は宏峰に会って仕事への意識が変わったこと、宏峰を尊敬し彼と共に仕事をしたいと思って今までやってきた事を告白し、15年にも渡る親交の結末がこんな形になるとは残念だと寂し気に話す。
宏峰は無表情に聞いていたが周巡の目をじっと見て、彼が今までに見せた事のないような不敵な笑みを浮かべる…。
その前日のこと。関宏峰が両親の墓参りに行くとそこには関宏宇の姿が。宏峰は自分を恨んでいるかと弟に問う。宏宇はなぜこんなことをしたのかは知らないが、もしこれが逆の立場だったら、自分は冤罪を晴らすことを絶対に諦めないだろうと答える(宏峰が呉征一家を殺したのではないと信じている、の意味)。そしてマフラーを兄の首にかけ去って行った…(終)
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補足1:冒頭、韓彬が叶方舟のボスであったような描写に見えるがはっきりしない。
補足2:呉征殺人事件の真犯人である黒服の男は首筋のタトゥーから叶方舟であることが示唆されている。
補足3:取調室にいる宏峰は本当に宏峰なのかそれとも宏宇にすり替わってたのかは敢えて謎とされている。