兵庫県 湯村温泉・城崎温泉ユニバーサルツーリズム視察
8月26日(月)〜27日(火)、台風10号の動きに注視しつつ大阪市内からレンタカーを借りて足を運んできました。
兵庫県のこの2エリアは観光庁の今年度事業「地域観光新発見事業」に、ユニバーサルツーリズムをテーマに採択されているので、ユニバーサルツーリズム視点で現地を見るためです。
湯村温泉「今まであきらめていた人も大丈夫!誰もが湯村温泉を楽しめるバリアフリーツアー大作戦!」(兵庫県)
城崎温泉「親孝行したいときには城崎へ!楽々ユニバーサル外湯巡りぷろじぇくと」(兵庫県)
城崎温泉は20年以上前に添乗でお客様をご案内して以来、湯村温泉は私にとっては未開の地。
湯村温泉は源泉がそのまま流れる春来川沿い、山間の温泉地。
川沿いに遊歩道があり風情ある温泉でした。この遊歩道へのアクセスや、温泉街の坂や階段を回避する移動手段の課題をクリアする必要があるのだろうと散策しました。
主な交通はこの地域をカバーする全但バス。ここがユニバーサルツーリズムを推進されると、可能性が広がります。
川沿いの壁には有名人の手形が並ぶ「ふれあい手形散歩道」、酒造りの道具などを見学できる「杜氏館」などは視覚障がい者が触れて楽しむタッチツアーとしてご案内できそうです。
湯村温泉から少し足を延ばすと、余部鉄橋がありエレベーターで橋の上の駅まで上がる(無料)と日本海を望むことができます。
海がこんなに近い温泉地、海と山を絡めた「面」での着型プログラムなどが組める優位性があることを知りました。
大谿川沿いの柳並木を浴衣で外湯巡りが有名な城崎温泉。フラットな温泉地ですが、城崎温泉駅から外湯巡りの一番奥「鴻の湯」までは約1.2km、ユニバーサルツーリズムの視点で考えるとこの距離が足腰が不安なシニア層にはバリアとなります。
今年度城崎温泉エリアでは、この距離を電動車いすで移動するサービスなどの構築に動き始めています。
どちらの温泉地も、様々な課題がありながらもユニバーサルツーリズムを推進しています。
歴史的建造物や古い町並みの観光地では、ユニバーサルツーリズムの推進は100か0ではありません。バリアがありながらも「どうやったら誰もが楽しめる温泉地」になるかを検討するところからスタートし、できることから着手する。素晴らしい取組みだと思います!