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米国、大麻入り化粧品発売!セフォラやバーニーズへ進出

2019.01.05 06:14

大麻がカリフォルニアやマサチューセッツ州で合法化され、その効用について注目が高まっています。

研究も増え、2017年は前年に比べ約2倍の投資がカンナビス関連のスタートアップ企業にされたそう!用途は美容業界にも広がって、アメリカではマリファナ入り化粧品が増えています。

今まではタブーとされ取り扱っていなかったものの、「ミルク メイクアップ(MILK MAKEUP)」や「ハイ ビューティ(HIGH BEAUTY)」などセフォラが扱うブランドにも大麻が配合されるほど!

化粧品のコンサルティングも務める『Gates Creative』のCecilia Gates経営責任者は、「カンナビスは少し前までは違法なものとして捉えられ、危険なイメージがあった。そのため、カンナビス入りの化粧品に手を出す人はいなかった。しかし最近はヒッピーしか使わないニッチな化粧品のイメージから、植物性のウエルネスアイテムとしての認知が高まっている」と話します。

近年ナチュラル系の化粧品やクリスタルを使ったヒーリング効果のある化粧品、サプリメント、瞑想グッズなど、ウエルネス関連の美容法はアメリカでも人気があり、カンナビス入りの化粧品もその中に位置します。

クッシュクイーン「シールド フォー イミュニティー バスボム」(19.99ドル、約2000円)

大麻美容ブランドで話題の「クッシュクイーン(KUSH QUEEN」の創業者Olivia Alexanderは、「昨年あたりからタブーが薄れ、一般の人にも認められるようになってきた」と述べています。

「クッシュクイーン」はCBD(カンナビジオール)オイルを配合したバスボムや美容液、ローション、シャワージェル、セクシャルアメニティー、アクセサリーなどを生産。

CBD成分を入れることで、痛みを緩和する作用や、不安症の治療も期待できます。

ハイになることはなく、リラックス効果があるのです。

「クッシュクイーン」の製品は、THCを一切含んでいないそうです。

店舗はロサンゼルスに1店舗ネットショップを構え、ネット販売時は、サイトに入るときに18歳以上か年齢を聞かれる仕組みになっています。

消費者にきちんと教育することが大事。CBD入りの化粧品の効果や安全性、また市場に出回っている成分との差についてはしっかり説明している」とのこと。

専門家も、今流行りの成分としてではなく、きちんとウエルネスにひもづく成分として解説することが重要と分析しています。

セフォラも9月にカンナビスビューティブランド「ハイビューティ」の取り扱いを開始し、CBD関連製品を押しています。

このブランドは、ヘンプシードオイルを配合するカンナビスフェイスオイルや乳液などをプロデュース。

創業者のMelissa Jochimは、「セフォラは今の消費者が求めているものを細かく分析しており、今回協業することに。ウエルネスとひもづくまでは、一般の人には全く受け入れられなかったが、われわれの製品は、鎮痛効果よりも肌に効果があるものを作り、セフォラで売りたかったため、一部の州でしか合法化されていないCBDTHCを一切配合していません。

今は新しいものに挑戦したい若い人と、効果のあるものを求める顧客2種類に分かれている。19年には新たに9製品を発売する予定」と話しています。

セフォラで人気のブランド「ミルク メイクアップ」も今年に入って「クッシュライン」をローンチ。

4月にカンナビスオイル配合のマスカラ、6月にアイブロウジェルを発売。毛に負担をかけずに、まつげやまゆげに繊維プラスする製品です。

ボディーバイブス「フラワー パワー」(60ドル、約6000円)

BARNEY'S NEW YORKもカンナビスのトレンドに乗っている様子。

バイオエナジーテクノロジー」と呼ぶ技術を用いて、さまざまな周波を真似るシールを手掛ける「BODY VIBES」を発売。

中でもカンナビノイドの周波を出すというシール「フラワーパワー」は10枚で60ドル(約6000円)で販売し、心臓の近くに貼ると最大72時間、リラックス効果が期待できるという画期的なアイテムです。

共同創設者のMadison De Clercqは「CBDシールは、ハイになることはなく、ヒーリングリラックス効果が期待できる。人間の体にはカンナビノイド受容体があり、シールを貼ることによってその受容体を刺激し、緊張和らげる」と説明しています。

ミュラド「リバイタリクシール リカバリー セラム」(89ドル、約9000円)

ユニリーバ(UNILEVER)傘下のドクターズスキンケアブランド「ミュラド(MURAD」のHoward Murad医師は、「医療では、大麻への注目は高まるばかり。少しずつ一般社会にも浸透していると感じる」と分析。

このブランドはヘンプシードオイル配合の美容液(89ドル、約9000円)を販売し、肌全体にかかるストレスにアプローチ。

「私はウエルネスの面でとてもポテンシャルのある成分だと思っている。肌だけではなく、精神面にも働きかけられる成分」。

ミランダ・カー(Miranda Kerr)などトップモデルを顧客にもつエステティシャンのイルディ・ペカール(Ildi Pekar)もマンハッタンにあるサロンで自身のCBDラインを販売し始めています。

スリーピングマスク美容液を扱い、今秋は生理痛緩和する効果が期待できるCBD配合のマッサージローラーを発売予定

「最初は戸惑われる人が多いが、きちんと効果について説明すると、理解してもらえる」とのこと。

去年の8月に開催されたビューティエキスポでは、参加したブランドのうち、昨年の3社に比べ約5倍の14社CBDもしくはカンナビス関連のブランドだったそうです。

アークビュー(ARCVIEW)とBDSアナリティクス(BDS ANALYTICS)の調査によると、2022年までにグローバルな合法カンナビス市場は約3倍に膨らみ、320億ドル(約4兆円)になると予測。

今後研究が進むに連れ、新たな有効成分としてカンナビス関連の化粧品がさらに増えそうな予感です!