開門
時代劇など門の前で、
「開門~。頼もう~。」
という場面があります。
「案内(あない)を頼もう~。」
ということらしいです。
お屋敷の門だったり、道場破りもあるかもしれません。
自分でもクライアントさんでも、ケア始めの体は閉ざした感じがあります。
当然です。
いつも開けっぴろげでは、大切なものは出ていくし、要らないものが入って来て困ります。
ケアでは、自分の中の要らなくなったものを排出したり、新鮮なものを取り込んだりしたいので、その閉ざした関所を適度に開けたい訳です。
そこで、足の裏です。
土踏まずの辺りには、そういう関所があると思っています。
エネルギーの出入りを調整する弁のような働きと言いますか。
クライアントさんを施術するときも、全身状態を診てから早いうちに足の裏を擦ります。
いつも頭の中で、
「開門~。頼もう~。」
というイメージが浮かびます。
実際、脳内で言っていますね。
これから手当てさせていただくので、よろしくお願いしますという気持ちです。
整っていくにあたって必要なことを案内していただかなくてはなりません。
足の裏の弁が働くようになると、滞っていたものが流れ出します。
上ずった気もしっくり降りてきて、体も気持ちも安定してくる感じがします。
「地に足が着く」とは、こういう先にある状態なのでしょう。
セルフケアの方法です。
足首足の甲を片手で支えて、もう片方を猫の手にして、土踏まず辺りを擦ります。
力任せにグリグリする必要はありません。
ゆったり息を吐きながら擦ると、気持ちいいですよ。
ちなみに
「案内(あない)を頼もう~。」
と請うと、家人は
「どうれ。」
と答えていたそうです。
体は「どうれ。」と反応してくれたでしょうか?
くれぐれも、無条件開けっ放しにならないようにご注意を。
足の裏の門番さんには、必要に応じた開閉をお願いしましょう。