【諸乗法数】5-144
2024.09.04 06:20
【諸乗法数】5-144
五不答
(根本説一切)毘(奈耶部)
試故問
無疑故問
不爲悔所犯故問
不受語故問
詰難故問
註 正しくは五不応答という。質問されても答えない事項五つ。
試故問 軽い気持ちで問われた時。まず自らよく考えるように諭す。
無疑故問 疑義が無いのにも拘わらず演説者を困らせようと問うてきた時。
不為悔所犯故問 己の智識を誇って演説者を困らせようと問うてきた時。
不受語故問 演説者の論を端から受けようとせず問うてきた時。
詰難故問 難詰するために問うてきた時。
疏 現代は論破だなどと称してはわざと相手の質問をはぐらかしたり、逆に質問し返したり、聞いてもいないことを長々としゃべって時間をつぶすといったことをして勝ち誇る人が、社会的に名前や顔が知られた人で特に目立っている。議論、討論にならないようにして論破したとは実におこがましいことだが、言論の中身よりも相手を言い負かせることに快感を覚えるのはその人自身中身がないからである。こういう人の問いにはまともに答える必要はなく、必死になって反論したり説得しようとしても絶対に乗ってはこず、徒労に終わるばかりである。