下っ腹がたるたるでもデブじゃないんだよ
うちの猫たち、太ってはいないはずなのにお腹の下がたるんでいるのは何でだろう?と調べてみたらちゃんと理由がありました!
まずお腹のたるみですが、ちゃんと名前があって、
「プライモーディアル ポーチ(primordial pouch)」と呼びます。
日本では「ルーズスキン」とも呼ばれているようです。
プライモーディアル ポーチを訳すと、「原始的な袋」になります。
野生に近い猫の方が発達しているそうで、トラやライオンにもプライモーディアルポーチがあります。キャットショーでもプライモーディアルポーチの大きさが評価基準に入ることもあるそうです。
下っ腹がタプタプな理由としては、
お腹(内臓)を守るためや、後肢の可動域を広げるためなどがあるようです。
お腹(内臓)を守るためというのは、猫のケンカはメチャクチャ激しいんですよね。咬みついたり、猫パンチ、猫キック(ケリケリ)、いろんな攻撃をします。そのためケガはつきものです。伸びる皮膚は咬みつかれたりしても傷が皮膚で止まってくれるので、大切な臓器を傷つけることを防いでくれます。
他にも、たるたると厚みのある皮は保温効果もあるようなので、
お腹をケガと冷えからも守っているようです。
後肢の可動域を広げるためなのは、猫ってメチャクチャよく跳ぶんです。我が家の猫たちも身体能力に個体差はありますが、1m弱を軽々と一瞬で跳んでしまいます。猫は関節を動かせる範囲が広いので、跳躍するときに最大限体を伸ばすために、普段余らせている皮が必要になるのではないかと思います。
自然界の生き物の体は、無駄な機能なんて一つもないのでしょうね。
きっと無駄に思えることも何か理由があってそうなったのでしょう。
猫の下っ腹のたるたるは、カワイイだけじゃなくて隠れた機能的なたるたるでした。
能ある鷹は爪を隠す的な感じでしょうか。
実際、猫さんたちは爪を普段肢に隠してますしね。
もしかしたら、カワイイと油断させておいて人間に隠している何かがまだあるのかもしれませんね。そういうところが神秘的で魅力的で、猫ってやっぱりいいですよね~。