三代目❤夢小説 『NAOTO編42』
2019.01.07 23:00
「こんばんはー」
「いらっしゃーい!端っこでいーか?まりあ」
10人程が座れる店内は壁伝いに畳を貼った長椅子が置かれていて、中央に広い空間がある。
家族連れと若い男女のグループがいて賑わっている。
「直人さん、横並びで構いませんか?」
「いいよ!結構盛況だね」
「皆さん、観光で来られた方みたいですね」
席に着くとすぐに体格のいい女性が付き出しを置きにきた。
「はい、ミミガーどうぞ!ご注文は?」
「なに飲みますか?」
「なにがおススメ?」
「沖縄に来たらやっぱオリオンビールですね!」
「じゃあそれで」
「ネーネー、オリオン二つ」
「はーい!何かおつまみ作りましょーか?」
「どうしよっかな?ソバ系なんかある?」
「直人さん、お夕飯足りなかったんじゃ?」
「いや、そんなことはないんだけど、洗濯機回してる間に部屋で腹筋鍛えてたら小腹がすいてね」
「じゃあソーキそばにしますか?」
「あ!それ、沖縄のソバだね?じゃあそれで」
「ネーネー、ソーキそば二つね」
「はいよ」
「あれ?まりあちゃんもお腹すいたの?」
「はい」
「そっか 笑」
「それと…納豆ってあります?」
「納豆ね!用意できますよ」
「お願いします」
「納豆好きなんですよね?」
「そう!多分みんな知ってるよね? 笑」
「もちろん!直人さんのファンならみんな知ってます」
「あはは…」
よく冷えたビールが缶のまま出てきた。
「じゃあ乾杯しよっか?」
「沖縄の夜に」
「乾杯!」
直人は喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
『俺の失恋記念日に…乾杯』
つづく