接骨院で肩こりは健康保険が使えません
当院でも相談の多い「肩こり」ですが、接骨院では「肩こり」は健康保険が使えないことはご存知でしょうか?
初めて当院に来院した方から『前行っていた接骨院では肩こりで保険を使ってくれた』と言われることがあるのですが、接骨院で健康保険が使えるのは「負傷の原因が明らかな場合」つまり「外傷」に限られます。
例えば、「階段を踏み外して足首を捻った」や「転んで手をついて手首を痛めた」などがそれにあたり、明確に「いつ・どこで・何を・どうして・どうなった」が提示できなければいけません。
その点「肩こり」はその「いつ・どこで・何を・どうして・どうなった」が明確に提示できませんし、そもそも「外傷」ではありません。
もちろん、交通事故や頭をぶつけたなどで身体の組織がなんらかのダメージを受けた後の症状の一つとして「肩こり様の症状」があるのは事実ですが、そういったエピソードのない場合は「外傷」ではないため接骨院で健康保険は使えません。
そのため前述の「前行っていた接骨院では肩こりで保険を使ってくれた」というのは、「前行っていた接骨院」が不正に保険請求をしていることが考えられます。
また、「肩こり」で接骨院に行ったことのある方の中でこういったことを言われた経験のある方はいるでしょうか?
「こうやって痛めたってことにしておくからね」
これ実は「あなたの訴えを捏造・改竄して不正請求するからね」と同義の言葉になります。
健康保険が使えるかどうかは「患者次第」なので、患者が明確に負傷の原因を提示できない場合は当然健康保険は使えません。
そうであるにもかかわらず、接骨院側がありもしない負傷の原因を捏造したり改竄することは明確な不正行為であるため、これをいう接骨院は「私たちは今から不正請求をします」と自白しているようなものなのです。
そういった接骨院を信用するかどうかは各々自由ですが、少なくとも私は信用に値しないと考えています。
定められたルールに則って保険請求をすることこそが正義であり、そうでない場合は悪です。
私は誠実でありたいので、「肩こりに健康保険は使えません」ということで怒鳴られたり悪態を吐かれてもルールに則ります。
(実際に健康保険が使えない旨を説明したら激昂したり悪態を吐く方は一定数いますし私も経験済みです)
脅し文句のような捨て台詞を吐いて帰る方も過去に何名もいますが、何を言おうが無理なものは無理です。
当院は「肩こり」に対して「整体(保険外メニュー)」で対応しています。
また、最近は子ども(高校生以下)でも「肩こり」を訴えるケースが少なくありません。
「肩こり」は作業効率の低下や集中力の低下などにつながり、様々な不調のきっかけになりうるものです。
「肩こり」を感じやすい方は定期的なメンテナンスをすることで健康の質が上がるので、保険が使える使えないにとらわれず早めの対処をお勧めします。