選ばれるプランニングの秘訣~壁付けキッチン+カウンターで調理スペースが倍に
施主のこころをわしづかみ!
選ばれるプランニングの秘訣
ホームページやインスタグラム、ピンタレストで「なんだか素敵」に見えるプラン。センスがないから自分には無理…と諦めていないだろうか?実はベテランたちのデザインリフォームには、テッパンのプランニング手法が使われていた!使う建材、見せ方、組み合わせ方、洗練されたプランを参考に、プランスキルを上げよう!
《4 キッチン》
壁付けキッチン+カウンターで調理スペースが倍に
家族構成 : 夫婦+子ども2人
築50年 マンション全面改修
要望 : 作業効率が良いキッチンにしたい。家族や友人が集まれる広々としたダイニングがほしい。
作業効率を考えた人が集うキッチン
キッチンを使うのは主に料理人のご主人。調理をする際の作業性を考慮して、タカラスタンダードの3層構造のシンク「家事らくシンク」を採用。調理スペースとしてシンクを使えるため、汚れはその場で流せてゴミもそのまま捨てられる。
空間を広く見せるために、カップボードなどは置かずに収納は
キッチン内部のみですっきりさせた。キッチン収納に入りきらないものは、キッチンの反対側につくったパントリーに収納できる。
また、友人を呼んでホームパーティーが出来るように、調理した料理をそのまま並べて立食スタイルがとれるカウンターテーブルを造作。ダイニングテーブルとは別に、キッチン後ろにカウンターテーブルを設けることで、調理や食事などマルチに使えて人が集まれる空間にプランニングした。
【テッパン 1】壁付けキッチンで空間を広く使う
近年、人気が高い対面キッチンだが、リフォーム時にはある程度広さが必要なためダイニングやリビングスペースが狭くなってしまう。それに比べ壁付けキッチンはキッチン背面に自由なスペースを確保できる。
【テッパン 2】カウンターテーブルは作業と食事兼用
キッチンの後ろに少し高めのカウンターテーブルを設けることで、調理やちょっとした軽食、ホームパーティーに使えるマルチテーブルとして大活躍する。
【テッパン 3】こだわりのある人にはパネルではなくタイルを提案
料理修行でイタリアに滞在していたご主人の好きなグリーンのアクセントタイルを壁面に。通常キッチンパネルを貼ることが多いが、デザインやインテリアにこだわる人にはデザイン性のあるタイルを提案。
お話をうかがったのは…
アートインテリア(神奈川県大和市)プランナー 伊藤裕美さん
元々窓装飾プランナーとしてカーテンなどのファブリックのプランニングをしていた。空間としてのプランニングに興味を持ち、4年程前からリフォームプランナーとして主に内装関係のプランニングを担当。
リフォマガ2023年4月号掲載
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