選ばれるプランニングの秘訣~「明るすぎず、暗すぎない」間接照明術
施主のこころをわしづかみ!
選ばれるプランニングの秘訣
ホームページやインスタグラム、ピンタレストで「なんだか素敵」に見えるプラン。センスがないから自分には無理…と諦めていないだろうか?実はベテランたちのデザインリフォームには、テッパンのプランニング手法が使われていた!使う建材、見せ方、組み合わせ方、洗練されたプランを参考に、プランスキルを上げよう!
《5 トイレ》
「明るすぎず、暗すぎない」間接照明術
家族構成 : 3人家族(30代夫婦と3歳子ども)
築30~40年 マンションリフォーム
要望 : 間接照明と造作収納がある落ち着いたトイレ空間にしたい。
間接照明は光源の位置で
空間の印象を変えられる
山﨑さんは、トイレ空間をコーディネートする際「明るすぎず、暗すぎず」を心がけている。間接照明を使う場合、光源の高さで部屋の明るさや印象を変える。元から間接照明は光がやわらかいが、今回は施主が落ち着いた空間を希望していたので、光源は低めの床から550mmにした。結
果、夜中のトイレでも眩しくなく、より安らげる空間になった。子どもの便チェックをしたいなど、明るいトイレを希望する施主には、光源を高めに置き、電球も温白色から昼光色に変える。
壁には、薄いベージュ系やグレー系を愛用する。真っ白だと、明るすぎて落ち着かない印象になる。逆に黒だと、リモコンの赤外線が吸収されて反応しなかったり、暗くなりすぎてしまうためだ。
天井高2100mmの照明計画
通常は天井にダウンライトをつけるところ、天井高さが2100mmしかとれなかったため、ペンダントライトに。吊り下げ位置が真ん中だと、背が高い人が頭をぶつけてしまうので、せっかくのペンダントライトを短くしないといけない。動線から外した場所につけることで、雰囲気を壊すことなく、明るさも確保できた。
お話をうかがったのは…
ひかり工務店(大阪府豊中市)山﨑幸子さん
出版社で事務をしていたが、手に職をつけたいという思いから退職。インテリア関係の学校卒業後、同社に入社。インテリアコーディネーターとして、照明計画、造作家具の提案などに携わる。現在6年目。
リフォマガ2023年4月号掲載
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