ステロイド製剤(塗り薬)名前と効果(5段階分類)の関係がわかりにくい?
2019.01.06 00:46
ロコイドの一般名は酪酸ヒドロコルチゾンでⅣ郡(Mild)に属する塗り薬です。
ヒドロコルチゾンの酪酸エステルがロコイドですがヒドロコルチゾンを骨格とするステロイドとして
酢酸ヒドロコルチゾンがコルテス軟膏には含まれています。
ヒドロコルチゾンの構造式
また全くエステル修飾されていないヒドロコルチゾン自身がテラコートリル、オイラックスHに
含まれています。
コルテス軟膏は酢酸ヒドロコルチゾンだけですが。
テラコートリルはオキシテトラサイクリンとヒドロコルチゾンの組み合わせ製剤(合剤)で、
オイラックスHはクロタミトンとヒドロコルチゾンの組み合わせ製剤です。
表 ステロイドの効果
さて、先日も書きましたがロコイドの酪酸ヒドロコルチゾンは
Ⅳ郡(Mild)に属する中程度の効果の塗り薬ですが
酢酸ヒドロコルチゾンもただのヒドロコルチゾンもⅤ郡(Weak)弱い効果の塗り薬で
ステロイドの強さのランク分けでは一番下のステロイドです。
エステルの種類を変えることでステロイドも効果が変わったり変わらなかったりとほんとに薬の構造と効果の関係は複雑です。
明日は同じような関係ですが、ほとんど同じ名前のリンデロンについての解説です。