CY9CはJTDXの方がWSJT-xよりデコード出来た件
CY9Cが終わりました。信号が弱くて苦労しましたが、12,17,30,40mのFT8と17,20mのCWで合計6QSOでした。10m,15mは、まともに聞こえるときに遭遇できず残念でした。
全体に耳勝負、で、FT8でもCWでもとにかく受信が難関。北極に近い伝搬ルートなので、信号がか細い上にヒョロヒョロとした感じ。FT8のデコード率も極端に低かった印象でした。
17mのCWは、空耳との闘いみたいなカツカツの信号でしたが、信号が浮いてきたときに呼んでQSO出来、ラッキーでした。FT8の方は、前半のS-FHモードでは、ピロピロ聞こえていても全然デコードできず、ほとんどは、後半のノーマルのFT8でした。S-FHのために、普段使わないWSJT-xを使っていましたが、後半40mの時にJTDXに切り替えると、デコード率が改善した気がしました。WSJT-xでは、信号の線はうっすら見えていても3-4回に一回しかデコードできなかったのが、JTDXでは、連続してデコード出来たのですが、偶然なのか、状況によってはこういう差が出るのか、同時にデコードして比較していないのでわからないのですけど。他に呼んでいたJAも2-3局と少なかったのでデコードが難しい状況だったと思います。それでも、この時は、RR73まで確認出来ました。(S-20/R-18とぎりぎり)
ところで、そもそもS-FHモードは、複数局と同時でも信号強度が落ちない、というコンセプトを達成できているのでしょうかね?
<追記>
S-FHと通常FHの信号の限界についての記事がありました。
https://wsjt.sourceforge.io/SuperFox_Performance.pdf
これによると、S-FHは、通常FT8よりも3-4dBデコード限界が劣るが、2ストリーム以上になるとS-FHが優るとのこと。コンセプトは達成できているという事なんですね。伝搬状況が良ければS-FHで、悪ければシングルストリームの通常モードで、というのがベストになるという事になります。DX-Pediなら、前半はS-FHで大規模局を捌いてもらい、後半に通常モードで弱小局を拾ってもらう、となると助かりますね。