手仕事『アップルガレット』
「なに?この薄さ・・・」とママ友に言われたことがあるこのアップルガレットは、リンゴの大量消費や甘さを抑え、手間を省いた大変お手軽なフランス版アップルパイとでも言いましょうか。
材料はシンプル。市販のパイシート1枚、かなり小降りのりんご2こ、無塩バター30gです。砂糖は一切使用しませんがパイシートにも含まれるバターで甘さ十分のガレットになります。市販のパイシートはお客様が突然いらっしゃった時に簡単にキッシュやタルト、クロワッサンなどが焼けるので我が家では常備の1軍です。
今回子供達に使用してもらうのはシリコン製の刷毛です。この刷毛は不要な粉を落としたり、クッキーなどに溶き卵(ドリュール)を塗ったり、スポンジにシロップやブランデーを打ったり、ケーキやパン型にバターを塗ったり、フルーツにナパージュを塗るなどに使用します。
パイ生地を薄く面棒で伸ばします。今回写真を撮り忘れてしまいました。パイ生地を完全解凍した場合はオーブンシートに乗せて伸ばしてください。それが失敗しないコツです。その間にオーブンを170度で予熱し、バターを湯煎にかけて取り出しておきます。そしてりんごをスライサーでスライスします。アメリカのアップルパイとは異なりガレットですから薄くスライスします。
スライスりんごをパイシートの上に並べます。りんごがこの写真のように1層であればりんごもパリパリ感があり、さらにもう1枚の写真用用に1層のリンゴの上に2列重ねるとりんごがしっとりの部分が出来上がりこれまた別の食感を味わえます。
りんごを2層にして溶かしバターを塗ります。
フランスではパイ生地とリンゴの間にアーモンドプードルやカスタードがサンドしてあるものもありますが、アメリカのモッテリとした甘いアップルパイに近くなるのでガレットとは程遠い感があります。
クリスピー感を味わえるこのガレットはブラウンシュガーを振っていることが多いのですが、我が家ではバターの甘みで十分なので振ることはありません。ですがシナモンは振りかけます。170度のオーブンで45分焼いたら出来上がりです。
焼き上がり切り分ける時のパリカリという音がなんとも言えません。この音も子供達に耳にしてカットする感触も体験して欲しいと思います。冷めても美味しくいただけます。