〝人類の未来〟について 研究員Pyonの年頭所感
執筆者:Pyon
皆さま 〝人類の未来〟について、どんなイメージを持たれますか?
台頭するAI技術、ロボティクスの進歩、次世代の期待のエネルギー、生命工学の発展...などなど、それぞれイメージすることがあるかと思います。そんな中、日本では平成の時代も終わる2019年の念頭に考えてみた、より大きな人類の課題についてです。
それは戦争を終焉するのも結局〝AIの知から〟(造語)になるんじゃないかなぁという年頭所感です。
賛否はあると思いますが、大きな切り口で言えば、人類の戦争の歴史は、非コミュニケーションの歴史の結果と言えます。
先日1月3日にEテレで放送された
又吉直樹のヘウレーカ!スペシャル 「“生命”にきまりはありますか?」
http://www4.nhk.or.jp/heureka/x/2019-01-03/31/33494/1426028/
のやり取りの中でも見られたのですが、人間はコミュニケーションを取れそうな相手であれば物でも生命として認識するのかしないのか?
さて、現在の地球
同じコミュニケーションの取れそうな人間同士であるにも関わらず、残念ながらコミュニケーションが取れずに戦争や略奪、人類同士での殺傷が今もなお繰り返されています。
なぜこの〝非コミュニケーション〟が起こったままなのでしょうか?
とても悲しいことです。この今の人類の現状を変えるにはどうしたらいいのか?
今までもそして今現在も、多くの学者や平和活動に従事する人たちが悩み、苦しんでいます。地球に(人類に)平和な日はやって来るのだろうかと…
しかしテクノロジーは急速に進歩を見せ、どうやらコミュニケーションが上手く出来ない人類に対して、新たな地平をもたらしてくれそうな気配です。
コミュニケーションが取れない人間に対して、なぜコミュニケーション出来ないんだよと責める時代は終焉を迎えそうです。
どんな感じに? AIによってです。
しかし、AIの台頭・進歩は、人類の仕事を奪っていきます。それは本当です。AIは人類にとっての天敵になりえます。どうしましょう?
しかしながらAIの進歩はもう止めようがなさそうです。
AIは日々、疲れることもなく食料も必要とせず、人類の規模から考えれば僅かな電気を生命維持エネルギーとして24時間休むことなく寝ることも必要とせずにドンドンドンドン賢くなっていきます。しかも一度覚えたことは忘れずにその知識・情報は蓄積されていきます。
あぁ~ AIくん。君たちは我々から仕事を奪うからもうこれ以上進歩しないでくれ。
お願いだ~
多くの人はそう思ってしまうかもしれません。
しかし、これを読まれている読者の方はそうは思わない人も多いのでは?
AIの進歩は人類に明るい未来を与えてくれるはず。そう思っていると思います。
今年の初め元旦に掲載された日経の記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39579040Z21C18A2701E00/?n_cid=NMAIL007
そこでは、2050年の将来に関するアンケート調査の結果として2018年12月に20~40代の若手研究者男女約300人を対象に調査し、50年までにAIが人間の知性を超えるとされる「シンギュラリティ(技術的特異点)」が来るかという質問に対して「どちらかといえばそう思う」(33%)も含め9割が「そう思う」と回答。時期については30年が18%と最も多く、40年が16%で続いたそうです。
このアンケート結果で私が独断で読み解くことは、今、科学の最先端(の進歩の速さ)を肌で感じられる環境に身を置く人々(研究者など)は、今のテクノロジーの急激な変化を捉えていて上記のような感想を抱いている一方、それらの環境に触れないで生きている人たちにおいては、「科学の進歩=ここではAIの進歩」を善と捉えられず、我々から仕事を奪う進歩は御免だ!という様な先の見えない恐れに捕らわれてしまうのだろうなと...
ここでまたそんな内容に触れたインタヴュー動画がありますので貼り付けます。
WIREDの日本版編集長と創刊者との対話です。(3部構成もの)
私はテレビのニュースは絶対に見ない | ケヴィン・ケリーが語る、いまこそ楽観主義が必要な理由 | get WIRED | Ep1 | WIRED.jp
https://www.youtube.com/watch?v=ueeAvBQdcLw
未来はディストピアか?ユートピアか? | ケヴィン・ケリー | get WIRED | Ep2 | WIRED.jp
https://www.youtube.com/watch?v=PNoo5xJrWo0
知能は無限か有限か | ケヴィン・ケリー | 生命とは情報なのか?データの神がとって代わるのか? | get WIRED | Ep3 | WIRED.jp
https://www.youtube.com/watch?v=X-e7Z5oIdbc
私は、この考え方に完全に賛同している訳ではありませんが、捉えている根幹は同じです。人類にとっていま必要なのは楽観主義の思考と、ネガティブな情報には自分のチャンネルを合わせるなということ。
そして話を戻します。人類は進歩してきました。それは科学の進歩です。
しかしそれをコントロールし、司どらなければならない脳=精神の方はまだまだ同じ姿形をした人間同士でもコミュニケーションが取れない人たちもいるという現状から、依然 子供のまま=乱暴で暴力的な時代から一部抜け出した感がありますが、まだまだ変わっていないんじゃないかなと。
そして最近のニュースにもつながってくる話でもう一つの対談も見てみましょう。
MITメディアラボ伊藤所長との対談
テクノロジーが拡張する私たちの未来とは? | NEXT TECHNOLOGY and ENHANCEMENT | GET WIRED | Ep7
https://www.youtube.com/watch?v=8ZaAt9WfwE0
ここで語られている、私たちの寿命が急速に伸びる可能性。これも私たちのどれほどの人が生々しくリアルに予想できているでしょうか?
私が予測する テクノロジーの爆発で間もなく地球(人類)に起こること
・寿命が延びます(しかも若い体を維持しながら!)=それによって何が変わりますか?
→いまの社会システムのすべてが根本から変わるんです
・〝老い〟とは〝病気〟と米国の最先端の医学研究者は捉えています。
老いがなければ、病気になりにくいからです。
そしてもし病気になったとしても、その先の時代では3DプリンターやiPS細胞技術、その他様々な生命工学の発達によって弱った臓器・箇所を交換でき、若いままを維持しながら平均寿命200歳(それ以上を書いてもイメージが追いついていかないでしょう)が〝人類の新しい常識〟となる時代が来ます。
想像してみましょう?
すべてが変わりますし、変えなくては成り立たなくなりますね?
そんな時代に来てほしくないと目を背けようとしても、残念ながら時代は待ってくれません。
テクノロジーの爆発時代においては、思考で技術を遅らせようとするのではなく、進んだ技術をどう乗りこなしていくか、常に操縦する側、使う側の脳の思考の素早いアップデートが求められていきます。
今の子供たちがリアルシュミレーションゲームに講じていることも、実は次の時代を担う大きなブレイン(脳)にフィットするための序章(下地作り)になっているのかもしれません。
これからは否が応でも、素早い決断・判断が求められる時代となって行きます。
ムーアの法則は崩れません。
これからテクノロジーはまるでジェットコースターの上り坂を登っていくようなイメージで、新たな地平を人類にもたらしてくれることでしょう。
AIがもっと進歩し世界に蔓延すれば、今だコミュニケーションが取れないでいる人類に何かを気づかせてくれる日が来るでしょう。
人類は科学者が築き上げてくれる”AIの知から”(知性)によってはじめて地上の平和を実現し、人々は平安を抱けるようになるでしょう。
そしてその時は…
貨幣もなくなり国家は今とは違った形態でまとまり、世界の資源の再分配が行われるでしょう。
車を運転することが、また、キッチンに立って調理をすることが過去の話となり、私たちはより多くの時間を〝労働〟ではなく自分がしたい〝趣味〟の時間や家族・仲間との食事やレジャーに時間を費やせるようになるでしょう。
それは究極のコミュニケーションtimeを日々過ごすことが出来る様になることを意味し、仕事のストレスを感じることも一切なくなり(人類は創造的な仕事や人を楽しませる様な仕事しかしなくなる)、本当の笑顔で暮らせる地球(時代)がやって来ます。
人類をそこに向かわせましょう。
と、考えなくてももういつしか人類はその地平にたどり着くでしょうが...
その前に核戦争で自己破滅しなければですが
そんなことを考えてみた2019年の年頭です。
今年はまた技術革新が急速に進む一年となることでしょう。
何があっても物事を愉しく捉えて挫けずに進んでいきましょう!
起こる物事はどう捉えるかでネガティブな感じもポジティブに変換できますからね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
未来が見えるね研究所 研究員 Pyon
※参考リンク
WIRED(日本版)
2018.11.20 TUE 17:00
DNAは次の「C++」になる:WIRED ICONが選ぶ「次」の先駆者たち(8)