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K I h o u

肌芳作品展「Komet」ONLINE GALLERY

2024.09.08 13:49

「Komet」展の出展作品一覧です。作品のオンライン販売は下記日時、ギャラリー様サイトにて可能となっております✦ 是非ご覧ください。


オンライン販売期間 : [ 2024/10/16(水) ~ 10/20(日) ]

作品オンライン販売ページ : https://picaresquejpn.com/kihou_exhibition_2024/




-「Komet」作品一覧 -

Komet | No.1

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「今宵の地に」

「青くて綺麗。」たったそれだけの言葉で足りる世界に降り立ちわたしは空へ心を傾けました。静かな空気が漂う中、「ゴウ。」と遠くで音がします。なんだろうかと目を向ける間も無く、辺りを強い光が覆います。こんなに眩しい夢は初めてでした。


¥22,000



Komet | No.2

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「夜と境の街」

朝と夜の間。霞む記憶の中心に落ちたひとつの彗星。その姿は儚くも強く、わたしたちの旅道を指し示します。「あの雲を抜けたら。」「僕たちの宝物が増えるのかも。」2匹が心浮き立つ様子を、少し後ろで眺めていました。境の街はもうすぐということ、今は秘密にしておこう。


¥22,000



Komet | No.3

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「箒星と導」

「月が落ちたよ。」そんな言葉を聞いて疑心を持ちつつ辺りを見渡すと、本当に夜月が降ってきたかのような光がわたしの視線を遮ります。「きれい、綺麗だよ。」思わずそう呟いていました。毛玉たちはそれはもう自慢げに、はたはたと尾を振り次の不思議を探しています。


¥22,000



Komet | No.4

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「離れは楽園」

「真珠は楽園に置いておくといい。」と、温室の側に置いてあった日記に書いてありました。旅の途中で見つけるものの中には不思議な言葉が多く、これがそのひとつです。どうして今この言葉を思い出したか?それはほら、目前に似た星々が降っているからです。「さあ、集めにいこうか」


¥22,000



Komet | No.5

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「迷宮の果て」

果てとは誰の、誰にとってのものなのか。遠くの夜空を流れる彗星にとっては終着点がその全てなのだと考えます。悲しくも思えるけれど、ひとときの休みや眠りなのかもしれない。自身のことではない事象には夢見てもよいのですからね。


¥22,000



Komet | No.6

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「瑠璃化粧」

帳で隠れるからと、今日も深い眠りにつく。いつか開かれるという空の舞踏会に焦がれつつ毎日うとうとと過ごしていましたが、今夜やっと、瑠璃色のお化粧をしてみました。星で飾るとびきりのおめかしは当日のとっておきに。もし惹かれることがあれば、ご招待しますよ。


¥22,000



Komet | No.7

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「翡翠石の床」

まるで彗星の街には見えない、翡翠石の地が広がっています。不思議と穏やかになるその色彩は、あの頃大切に持っていた水晶のペンダントに似ていました。「思い出した、ここは翡翠晶の世界だ。」心の中でつぶやいたつもりだけど、毛玉たちがクスクスと笑っています。「やっと思い出したのかい?」


¥22,000



Komet | No.8

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「雲上物語」

誰もが、いえわたしが憧れた夢のお話。毛玉たちが本当に毛玉のように小さかった過去。常世だと言われてもおかしくないけれど、記憶の霞みは特になく今でもはっきりと覚えています。甘い、淡い、柔らかい雲の上。その頂上の美しい彗星を側の小瓶に隠したこと。


¥22,000



Komet | No.9

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「淵からの絹月」

夜や夢には淵があり、それは境界とも呼ぶそうです。その外側から流れてきた落とし物はいつ生まれたのでしょうか。あまりに眩しくて彼等の位置を直視できない。もしいつか地面で出会えたのなら、まだ輝いていたのなら、話しかけてみよう。


¥22,000



Komet | No.10

100mm×150mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「朧げな時間」

間を覗いて、驚くべからず。びっくりする間に全てが朧げな夢は溶けてしまいますからね。瞬きも惜しく、水の中でならと思い試してみても、深い夜を潜り抜け朝に着いてしまうだけでした。ではなぜ今夢の物語を書けるのか、それは秘密の隙間を見つけたからです。


¥22,000



Komet | No.11

150mm circle canvas

Acryl on canvas

「揺蕩う跡の光たち」

揺蕩いの蓋を落とすと、温まった絹の尾が揺れだします。そしてその間、箒星はまるで深海のあの生き物のような姿でそのレースを靡かせていく。すると風に乗り街まで流れ星が届くのですが、人々は年に一度の特別だと小瓶に入れてばかり。その一粒の種が新たな絹を作るとは誰もかれもがつゆ知らず。


¥33,000



Komet | No.12

150mm circle canvas

Acryl on canvas

「月面鏡」

美しい投影を成してみせようと、凍った大地を鏡のように磨いていく。少し昔に青い月が落ちわたしはそれを氷の中へ埋めました。それはいつまでも輝く目印となり、遂にある日大きな彗星が落ちたのです。その衝撃で氷柱が夢の淵から落ち、次の世界の瑠璃色のほうき星となるのでした。


¥33,000



Komet | No.13

150mm circle canvas

Acryl on canvas

「夜空が落ちて」

ある世界から溢れた瑠璃のほうき星が、長い年月をかけ夜に色を落としながらやってきました。美しいと聞いていたそれは白月のようです。記録に残すでもなくわたしはその星の一生を、瞳の中へ記憶として注ぎ込みました。わたしのものだけにしたいと願った唯一の夢でした。


¥33,000



Komet | No.14

150mm circle canvas

Acryl on canvas

「瓶に入れた秘密」

封をしたら香りも、音もが無くなり静かになる。けれど光だけはそこにあって、夜を朝へと誘うのだそうです。迷夢を彷徨う間に見つけた一列の細やかな星々も、私たちの歩いた道の跡もが霞むほどの明るい彗星。小瓶を割ったら今度はどんな景色を見せてくれるのだろうね。


¥33,000



Komet | No.15

150mm circle canvas

Acryl on canvas

「暗月の桃源郷」

片割れをここに残して、旅の足跡を辿っていきます。遠くに見える星の下の影。それは生き物の跡、そして住処でした。「あの長寿のモグラは元気にしているかな?」「たぶん、そうだね。きっと。」毛玉たちとわたしは夢の中に生きる彼があと何千年も先までこの地に住み続けることを知らなかったのでした。


¥33,000



Komet | No.16

200mm circle canvas

Acryl on canvas

「紺色の頬へ向かう」

螺旋を中心に地を歩き、とうとうここまでやってきました。“遥か遠いけれど”と残した記録と記憶の姿形によく似た夢です。ただ前と違うことがふたつ。それは花籠はもう楽園となったこと。そして大きな彗星によって大きな音が響いていることでした。「また寄り道でもしよう」


¥41,800



Komet | No.17

200mm circle canvas

Acryl on canvas

「本棚の伝承」

綺麗に並んだ本棚の渦。脇道に逸れてはいけないよ、と教えられました。あの生き物は何だったのか?楽園便は無事に辿り着いたのか。その記憶をこの中から探すには、本当ならばとても時間がかかります。鋭い爪の竜が残した杖が、その星の欠片が、埃被りの棚から忘れかけていた夢を見つけさせたのでした。


¥41,800


Komet | No.18

200mm circle canvas

Acryl on canvas

「溶けた浅瀬」

段層の王国は雪景色。白月は落ちた後で、残りの欠片が後を追っています。「1.2.3。」「4つ目を僕にちょうだい」「じゃあ僕は最後の星が欲しい!」本当は次代の夢の種として植えなければいけないのですが、こんなに沢山あるから少しだけなら良いでしょう。わたしと2匹の小さな秘密です。


¥41,800


Komet | No.19

160mm×220mm ellipse canvas

Acryl on canvas

「さざれ夜月」

果ての願いは一輪の透明に宿る。そんな言葉を握りしめ夢を漂っていました。意思とは関係なく動く地面に足跡が残ることはなく、どんどん、どんどん景色が変わっていきます。「近いよ!」という毛玉たちの声も一瞬のうちに遥か遠くへ流れていき、気づけば目の前に透明の花畑が広がっていました。


¥44,000


Komet | No.20

160mm×220mm ellipse canvas

Acryl on canvas

「樹林と手紙」

「あの本棚から光が出ていたの?」そう、わたしはあの日本当に星の印を見たのです。大きな彗星が砂となった今も尚またこれらが煌びやかに輝くと信じていました。まだ待とう。その時ふとがおがおに残した花籠と花の種を思い出しました。あれは綺麗に咲いただろうか?


¥44,000


Komet | No.21

160mm×220mm ellipse canvas

Acryl on canvas

「影に手を添えて」

影は光から成り、その一生をかけて夜空に飾られるのだといいます。星に触れれば崩れてしまうし、光を遮れば消えてしまう。では影に手を添えたり、そのもの自体におめかしをと考えたら?「絹のレースでは重いかな、側にもっと小さな星を置こうか。」今日の夜からは色々なものが落ちてきます。


¥44,000


Komet | No.22

M3号 273mm×160mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「夜と水晶」

コン、と突くと夢の端まで音が鳴っていく。わたしはこの静かな世界で居眠りをしてしまっていたようです。気づけば辺りの骨が砂となり、側には竜の足跡が残っていました。「がおがお、約束の日からどれくらい経った?」「あなたはいつここへ来たのかな。」応える声はなく、後の周りをさらさらと砂が舞っています。


¥63,800


Komet | No.23

M4号 333mm×190mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「明星軌跡と杖」

どこかで感じた微かな響き、雲の中ともいえない少しこもった音。それが彗星の音だということは伝達を貰い知っていましたが、いざ目の前に現れると睫毛の先がちりちりするような振動です。毛玉たちの尾も、その星の大きさに驚き真っ直ぐに伸びていました。「怖い、けれど美しいね。」


¥77,000


Komet | No.24

M8号 455mm×273mm rectangle canvas

Acryl on canvas

「迷夢欠片の眠り樹に」

迷夢に入ったら砂を落として抜ける必要があると、本当は分かっていました。けれど息をすることも忘れるくらいその世界に見惚れてしまったのですから、目的や導などはとうにわたしから溶け落ちています。「この眠り樹に降り注ぐ彗星のことは“ほうき星”と記そう。」竜へ伝える景色がまたひとつ増えた日でした。


¥165,000