パニック障害や不安の強い人、緊張しやすい人に役立ちそうな本を見つけました!
自分がパニックのようなものに悩まされていた時に出逢いたかった書籍のご紹介をします。
「敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる」クラウス・ベルンハルト著
著者は、ドイツの科学および医療ジャーナリストであり、ハイルプラティカー(日本の臨床心理士のようなもの)です。
レビューが参考になると思うので、アマゾンと楽天のリンクを貼りますね。
出版社の内容紹介から一部引用します。
あがり症、不安などはあなたのせいではなく、脳の誤動作かも。
緊張や不安で日常生活に支障が出ている人向けの、自分でできる行動療法。
食事、運動、「テンセンテンス法」、「5つのチャンネルテクニック」……etc.
脳に「良い手本」を見せて、すばやく、持続的に不安を断ち切る。
不安などは、「脳の誤作動かも」と言っています。
私は、心の病が脳の誤作動や機能不全と言われることに関しては懐疑的でした。
確かに脳に不全は起こってはいるけど、それは単に症状であって原因は別にある。だから、そこにアプローチすることは対症療法でしかないと思っていたんです。
でも、この本を読んで、その考えを改めないといけないという気持ちになっています。何でも一概には言えませんが。
そのくらいインパクトがある内容だということです。
私は今では、発作的なものも予期不安的なものもありません。
そして、本当にパニック障害で悩んでいる人から見たら「それパニックじゃないし」と言われるくらい、当時も自由に出歩いていました。医師から診断されたわけでもないし。
なので、本当に苦しんでいる人の気持ちはわからないかもしれません。(でも苦しかった)
それでも、この本に書かれている方法を自分でもちょっと試してみたら、これはもしかしたら重症の方でも克服できるのではないかと胸が高鳴りました。
著者は、暴露療法、子供時代の記憶の掘り起こし(精神分析)など、従来の心理療法は使いません。(逆効果だと言っています。私はこの辺については何とも言えません)
脳研究の最新の知見をもとに著者が開発したメンタルトレーニングを使います。
トレーニングなので、患者は自ら地道にそれを実践します。
そして、6~12週間後には、著者が直接治療したうちの82%が予期不安とパニック発作を完全になくしたそうです。
実は、イメージトレーニングなので、不安で悩まされるようなことがない人でも、理想の自分に近づくために使うこともできます。
このトレーニング方法が、この書籍に丁寧に書かれています。
ただ、忍耐は必要とのことです。
でも、試してみる価値は大いにあるかと思います。
ただし、心療内科や精神科に通われている方は、医師と相談するなり自己責任でお願いいたします。
特に薬物療法されている場合は、自主的に止めると危険です。
あまりに長い間、心の声を無視しているとパニック発作という形で警告が始まると著者は言います。
この考えは、最近はよく耳にしますよね。パニックだけじゃなく心因性の病全般に言えることです。
私の場合も、思い返してみると、間違った道に進んでいたから脳に不具合が生じたんですね。
その結果、警告されたということでしょう。
もし今、不安が大きな方は、今のご自分の状況についてよーく考えてみるといいかもしれません。
そして、心の声をよーく探った方がいいと思います。
あなたの心と体の調整をお手伝いする
心理セラピスト 長沼美恵(ながぬまみえ)