尊属殺重罰規定違憲判決
2024.09.10 00:46
「虎に翼」を楽しく見ております。
本日は、尊属殺人
モデルとなった事件は昭和44年5月29日、宇都宮地方裁判所で判決が出ています。
父親が娘を14歳の時から強姦し、3人の子供を産ませ、
恋人が出来ても引裂き、脅迫しつづけ、夫婦同然の暮らしを強要していた
ある夜、思い余った被告は襲い掛かる父親の首を紐で絞めて殺害した
改正前の刑法200条では尊属殺人は死刑もしくは無期懲役でしたが
裁判ではこの条文が法の下の平等を定めた憲法14条に違反し無効である
殺人は死刑又は無期もしくは5年以上の禁固とした刑法199条を適用
さらに被告の行為は過剰防衛に当たるし
被告は心身耗弱の状態であった。
自首したこと、類まれな酷薄な境遇にあったことし
刑を免除するとの一審判決が出ました。
懲役2年6月(執行猶予つき)
戦後初めての違憲判決により刑法200条は削除されました。
なお、この裁判の弁護を務めた宇都宮市内で事務所を構える大貫大八
大八氏はガンに倒れ、最高裁からは息子正一が引き継いだ。
凄いのは報酬
カバン一杯のジャガイモ
貧しいお家だったから、お金なんて取れないですよ。ジャガイモはちゃんと美味しく
いただきましたと語っていました。
偉い弁護士さんもいるもんですね!