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ドラマを見ながら

2019.01.08 23:20

NHKの朝ドラは歴史上の誰かをモデルにしていることは、多くの人の知るところです。

見ていても、飽きが来ないので、その連ドラが終わる頃には、「ああ、終わってしまう」と思いつつも、続けて次のを見るうちに、次のをまた見続けてしまうのが、多いのでしょうね。

今やっている「まんぷく」も日清食品の創業者を題材にしています。(「西郷どん」の様に、NHKの大河ドラマも歴史上の人物を題材にしていますが。)
連ドラも大河ドラマも、書店ではそれらの情報を捕らえた単行本や雑誌が毎回賑わいます。
それらの本を読むのもいいですから、題材となった人々の歴史や周囲の状況をも調べてみるのはとても楽しいものです。
どこからが史実でどこからがフィクションなのかを知るだけでも面白いですが、読めば読むほど、その真実を掘り下げたくなれば、その地を訪れたくもなります。
当然、NHKで放映されれば、その地は観光地として有名になるので、多くの観光客が来ます。地方再生にも一役買います。(多くは初めの数年だけで、その内来なくなるとも言いますが)


これらの番組を見ている時でも、またそれらをもっと深く探索をする中で、多くの記憶に残る言葉が出てきます。
一言でも、心に残る言葉や物事があれば、それを、今の自分や仕事の中で比較検討して見ることが、有益です。


例えば・・・

・「西郷どん」では、当然「チェスト」「おはん」「きばらんね」「「もうここらでよか」等、薩摩弁が中心に出てきます。この中では、「チェスト」以外は、なんとなくわかりそうですが、「チェスト」は掛け声?胸?とかいろいろ想像します。
この方言もさることながら、彼の生き方・周囲の人の生き方に色いろ思いが寄せられます。
思うに、時代を変えようとする人の生きざまは、普通ではないのですが、多くは、良い死に方をしてないことが多いものです。
「国の為・人の為に生きる」時に、西郷の様に盟友大久保の反撃を呑まされるのか、又、大久保自身も暗殺されざるを得ないのか・・・などを考えれば、彼らは「時代に利用された」と誰かが言っていた事を感ぜざるを得ません。

明治維新が、フランス革命の様に、民衆から起こったものではないクーデターの様なものなので「革命」ではなく「維新」となります。
また、新政府を起こした人々の考えが色いろで統一してはいなかったとも言います。
「富国だけ」「強兵だけ」「富国強兵」など。結局は「富国強兵」なのですが、中には、東南アジアを我が手にしようと思っていた人もいるわけです。


・日清製粉創業者は、製麺工場で、指を切断しなければならない事故を負った時も、医者の言う言葉をそのまま信ずるのではなく、切らない事を頼んだことで、切り落とさずに済んだと。その時、専門家の言う事を鵜呑みにしないことを学んだと言います。


その「専門家の言う事を鵜呑みにしない」と言う事。
一般に私たちは、「医者」「弁護士」「会計士」「大臣」など、社会的にも地位が高く、専門家であるとすると、その人の意見は、さもすべて正しいと思いがちです。
しかし、実際はそうではないことが多くあります。

それは、こちら側が、素人だからにすぎません。

その道の経験者・知識者でも、同じ「人」であり、間違い・見当違い・知識不足などもあります。ですから、どのような場合も、自己判断やセカンドオピニオンも大切なのです。

勿論、10人が10人同じ意見だとしても、正しいとも限りません。逆に、疑いすぎても良くないこともありますが。

この場合は、出来る事なら、一旦時間をおいて考えてみる事です。

即決が必要な時は、自分の判断に頼るしかありませんが。




これらNHKのドラマは、ビジュアルに歴史上の事象を教えてくれますので、理解しやすいものです。これらの中から、人によって感ずること・思いあぐねることは様々でしょう。

そして、やはり、最終的に行き当たることは、「人間の究極にあるものは何か」と言う点に思い寄られるのではないかと思います。