丘のまち美瑛センチュリーライド2024にて
嗚呼、まだまだ都内も暑い今日この頃です・・・
風が気持ち良くなる季節まではあと少しの辛抱ですかね。
皆様も如何お過ごしでしょうか?
店主はと言えばですが、涼を求めてと言いますか、北海道は美瑛町にて毎年行われているライドイベント、「第15回丘のまちびえいセンチュリーライド」に行って参りました。
このイベントは、北海道上川郡にある美瑛町で毎年行われるロングライドのサイクリングイベントです。
ここ美瑛町は、北海道の真ん中らへん、北海道第二の都市旭川の少し南に位置する静かな町ですが、あの神秘的な「青い池」や、日産スカイラインのCMの舞台となったケンメリの木、タバコのパッケージに起用されたセブンスターの木等がある事でとても有名になった町としても知られています。
近年は海外からの観光客にもおなじみの観光スポットとなり、休日ともなると内外の観光客の方々で賑わいを見せています。
(噂の青い池)
この美瑛センチュリーライドですが、冠に「丘のまち」と付いています様に、地形として大小様々な丘や山に周囲を囲まれております。
そして、その広大で多様な地形を利用した耕作地や牧草地が織りなす田園風景の中にコースが設定されており、キツ過ぎない絶妙なアップダウン、丘の上から見渡す風景、丘の谷間から見上げる風景、耕作地の土や農産物の匂い、時間帯によって丘に差し込む光と影の角度が変わる空気感の変化などなど・・・・
挙げ出したらきりがありませんが、それはもう1mとて飽きる場所の無い、素晴らしい景観の中を走る事が出来るサイクリングイベントです。
店主もこのイベントには10回以上参加しておりますが、毎年変わるルートにより、参加した年ごとに新たな感動があり、同じビュースポットでも転作(同じ農地でそれまで生産していた農作物とは違う種類の農作物を生産すること)による雰囲気の変化も相まってか、それぞれの開催年にそれぞれの異なった特徴や印象が強く心に残っています。
そして大事な事ですが、道外から飛行機輪行で来る場合、旭川空港から車やバスで15分!空港から自転車で自走しても、30分位の距離にこの美瑛町(JR美瑛駅)は位置しています。
道外からの参加を計画する際、これは大きなポイントじゃないでしょうか。
(JR美瑛駅はこんな感じ)
現在このイベントは1日のイベントとはなりますが、コロナ前までは2日間160㎞のイベントでした。
コースは100㎞コースと40㎞コースと2種類があり、走力などに応じて申し込み時に選べる様になっています。
この地は「丘のまち」と言うだけあって、コースには様々なアップダウンがあります。
しかしこの繰り返すアップダウンは「峠」ではなく「丘」ですので、一つ一つがそれ程長くは続きません。小さな丘を頑張って登り、辿り着いた丘の頂を行く道からは、パッチワークの様に様々な色に色づいた広大な農地が眼下に広がる、この繰り返しがまるで飴と鞭の様です。
(・・・・何が?)
そして今年の様に晴天に恵まれれば、遠く旭岳や噴煙を出している十勝岳等を見る事も出来ます。
少し丘の上を走れば、また気持ちの良い下りがあり、程よく汗をかいた体に気持ちの良い風が当たります。
走りながら見上げる丘の斜面には日が当たり、時折雲の影が一瞬で頭上を横切ります。
美瑛の景観を楽しむ方法としては、車でのドライブや、オートバイのツーリングも楽しいでしょう。
でも、自分の足で自転車を走らせて地形を感じ、視覚、嗅覚、音、体全体で感じるそれは、何とも表現のしようの無い素晴らしい感覚ですね。
それがサイクリングイベントで、お互いを知らずとも感動に共感できる沢山の人達と走れるとなればなおさらです。
私は今回もゲストライダーとして走らせて頂きましたが、様々な参加者の方々とお話をしながら、時には一緒に景色に驚き、時には坂で励まし合い、エイドステーションでは今年もお会いしましたねー的な再会もあり、一人でも多くの方々とお話をする事を、ゲストライダーとしては目標に走りました。そして自分が楽しむ事も・・・。
(もう一人のゲストライダー、いつもニコニコ平良エレアさん)
1日だけのイベントとなり、それだけ参加者其々のコミュニケーションのチャンスは減ってしまいましたが、その分、この大事な1日をどれだけ楽しい物に出来るかと言う意気込みで、皆さん走られていたかも知れませんね。
また同じように、このイベント開催に携わる大会役員や大会係員の方々、協力団体の方々などのホスピタリティからも、あの「ただでは帰さない」感を今年も感じ取る事が出来ました。
皆さん、本当に其々持っているお仕事等で大変な中、情熱を持って大会をサポートして頂いた事に感謝したいと思います。
(記念撮影でもホストに徹するサポートライダーさん達)
現在、イベントの規模は縮小を維持した状態ですが、いつの日かまたコロナ前の規模に戻り、両手いっぱいに感動と充実感、あのホスピタリティへの感謝と想い出を抱えて其々が帰路に着く。
そしてそれが、このイベントに携わる関係者や、地域在住の方々の大きな充実感とモチベーションとなる様な、今も既にそうですが、相思相愛のそんなイベントに益々なる事を、勝手ながら願っています。
(美瑛町の角和浩幸町長も自ら40㎞コースを走りました)
余談ですが、私は毎年、大会の前後両日もここ美瑛町でサイクリングをします。
勿論、宿は美瑛町にとります。
前日は朝一の便で入り、日中から午後まで写真など撮りながら走ります。
昨年は全道より集うサポートライダーさん達をお誘いして走る事が出来ました。
彼等は大会当日には持ち場と責任がありますので、彼らとコミュニケーションを取りたい私なりの希望でしたが・・・
今年は今大会もう一人のゲストライダーで、今回が初対面の平良エレアさんをお誘いしての午後ライドをしてきました。
(実は肘の粉砕骨折治療中で、彼女の肘にはまだプレートとボルトが入っているとか)
そして大会も終わって翌日は、朝5時から日の出ライド! 幻想的な朝のライドを楽しみます。
(AM5:00 日の出前の新栄の丘にて)
朝の冷気と地熱により、大地より立ち上る朝霧が見れる年もあれば、蝦夷リスやキタキツネに何回も遭遇する年もあります。
(昨年会ったコン吉君2号)
(昨年会った蝦夷リス君)
今年はほぼ雲の無い晴天だった為、まだ星の見える藍色の空の色が、刻々と明るく変わるのを見ながら、広く遠くまで見渡せる丘の上のライドを楽しむ事が出来ました。
(勝手に名づけたジャガタラの丘にて 太陽が出てきました)
そんな風に2泊3日で過ごす事により、もし開催日に雨天が心配でも、その3日間の中でどこか一日でもコンディションの良い日があればラッキーですよね。そんな風に考えています。
しかし今年は3日間全て快晴! ・・・・・運を使い果たしていない事を祈りますが・・・
(懐かしい型のバン)
最後に、無数に撮りまくった写真の中からお気に入りを何枚か紹介して、締めくくろうと思います。
角和浩幸町長をはじめとする美瑛町職員の方々、協賛企業各社、エコスポーツ実践会をはじめとする大会関係者の方々、大会協力団体の方々、自衛隊の方々、サポートライダーの方々、今年も有難うございました。
毎年毎年、私の様な者をお呼び頂き、恐縮ながらも大変感謝しております。
何か美瑛町のお役に立ちたい、おこがましくも、そんな風にいつも思っています。
このイベントを愛する皆様のおかげで、今年も沢山の感動を得る事が出来ました。
来年も楽しみにしています。
店主
(美瑛の丘の中で一番好きな場所)
(旧マイルドセブンの丘から続く道)
(パッチワークの道に連なる白樺並木 日中は観光客で一杯だが、朝なら独り占め)
(白樺並木を見てから回れ右、セブンスターの木 いつみても映える)
(朝食を摂る羊君たち 近寄ったら近寄ってきてビビった)
(毎年いつもホテルの朝食に間に合わないので、毎年恒例の自販機の天ぷらうどん。麺の下からかき揚げ天が出てくるシステム 麺もつゆも自家製!)
(懐かしのこの自販機は、もはや道内でここだけなのだとか・・・・・結局天ぷら蕎麦にも手を出しました)
そして昼には旭川でラーメンを!
今年もミッション完了!!
(おしまい♡)