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Kazu Bike Journey

Ride in Kyushu Day 21 (5/1/19) Shimabara Peninsula 島原半島

2019.01.06 11:10

Tsuru Kame Castle Ruins 鶴亀城跡

Nabeshima Houses 鍋島家住宅

Kunimi Town 国見町

今日は世界遺産として登録された島原地区に向かう。70キロ以上あるのでどこまで行けるかわからないが、時間があればその世界遺産になっている原城まで見てみたい。この島原は先に訪れた大村市を戦国時代に統治していたキリシタン大名の大村純忠の兄弟の有馬晴信が納めていた土地。有馬晴信もキリシタン大名だった。長崎、島原、天草がキリシタン地域なのは主にこの二人の残したものが多い。

原城がある南島原まで行くが、その間に島原城がありここにも行ってみたい。

諫早を出発して2時間ほど走り有明海に出る。

暫くして、城跡が地図に出ていたのでよってみることにした。鶴亀城 (神代城)で鍋島家住宅跡が近くにあると書いてある。鍋島藩は今の佐賀県のはずなので、何故ここに鍋島家があるのか疑問が出た。

説明を見ると、佐賀の鍋島藩の飛び地だ。だからこんなところに鍋島家住宅跡があるのだ。鍋島氏について詳しくは佐賀に行って色々と調べて見る予定。この地域は神代(こうじろ)と呼ばれている。鶴亀城も以前は神代城と呼ばれていた。神代氏がここを治めていたが、島原の有馬氏と佐賀の龍造寺氏の抗争の地にあった。城跡には入れず。外からしか見れなかった。鍋島氏住宅は年始休館で、これも見れず。石垣が特徴的だった。

雲仙市のサッカーで有名な国見町で休憩していると、お爺さんが話しかけてきて暫く話をしていると別の男性が会話に入ってきた。話好きな様でお爺さんから会話をハイジャックしてしまった。爺さんは帰って行った。それからはこの男性(後で斎藤さんとわかる)と長い時間話となった。斎藤さんは生まれも育ちもこの国見。島根大学の大学院を出て生物の先生をやっていた。どこかで挫折し、酒に溺れてしまい、今は無職、父親の遺産で細々と食いつないでいる貧乏生活。かなり変わっている。気持ちは純粋だが、世間には溶け込めない様だ。精神的にも落ち込んでカウンセリングを受けていたともいう。酒に溺れて何度となく警察のお世話になっている。この地域ではある意味で有名人。頭はかなり優秀そうで、本人が言うには、数学者が解けない命題を解いてしまったり、文学も続けているという。 学校では受験用の生物に疑問を持ち、型破りの授業を行っていた。金が無いのでただで食事にありつけるところをよく知っている。と言うよりはお店が彼を助けている。何故か、自分のことを気に入ってくれたのか15キロ先の島原市まで一緒に自転車で走りたいと言う。断る理由も無いので一緒に走る。地域の穴場を紹介してくれたり、昔から伝わる話などを行かせてくれた。昔の材木屋を利用したとんでもなく安い八百屋。美味しい金賞受賞のカステラ屋。斎藤さんが気に入っている女性がいる土産物屋。カステラ屋でカステラの切れ端を買った。250円。新年のお年玉で買った以上の物がもらえた。土産物屋でもお年玉を貰う。推測は斎藤さんへの気遣いのお年玉だと思うが、一緒にいたのでこちらにもついでにきたのかと..... 島原市には斎藤さんが慕っている人が何人かおり、ぜひあって欲しいと連れて行かれた。古本屋を営むご主人を訪ねたが不在で奥さんと長話となった。ここ島原市でも斎藤さんは変人で有名だった。酒で問題を起こしている様だ。酒を飲まなければ気のいい人だが酒が彼の評価を下げている。人とは違う感覚や考えを持っている。何とかまた人生にやる気を出せばいい事ができるはず。負けないで、頑張って欲しい。

斎藤さんと長い時間、一緒にいたので、島原城と原城は行けなかった。この旅行の決めているルールは人と話す事をトッププライオリティにしているので、これで良い。斎藤さんは、しきりに家に泊まっていけと言うのだが、ここから20キロ先の旅館を予約しているのでお断りして宿に向かう。着いたのは夜の8時だった。南島原では原城をじっくり見たいのです、この旅館に2泊する事にした。