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名島

2010.09.18 12:50


2010-09-18 22:49:44 | ラーメン刑事(福岡)

「名島亭」   福岡県福岡市東区

 

これは9/4に本当にあった話です。

 

ラーメンを食べる事は楽しいですが、店までの道のりも楽しいです。

普通はそうなんですけど、今回はそんな当たり前の事をぶち壊す事をしてしまいました。

 

今回の標的は名島の「名島亭」。ネットでは常に高評価やし、お土産ラーメンにもなってしまった(宇部空港で買えます)。

俺は数年前から行ってみたかったけど、「駐車場が無い」と「嫁の実家から近い」という2TOPのお陰でなかなか行けずでした。

 

マリノアから嫁実家に帰って、みんなでお昼ご飯を食べて、俺以外が「Dear Doctor」のDVDを見出した時がチャンス!

「ちょっとラーメン食ってくるわ!」と、近くの商店にマイセンを買いに行くような雰囲気で出撃。

俺はカンカン照りの炎天下中、ビーサンをはき、ペンタっ君を首に下げてでかけました。

 

実はその時の、コンディションは最悪でした。家を出るつい10分前まで、お腹一杯になるまで上にぎりと

ビールの500ml缶×2を食べたり飲んだりしてたので、かなりフラフラでした。

加えて俺は名島がどこにあるか良く知らない状態で出かけました。多分、そのうち歩けば着くだろうと軽い気持ちで・・・。

しかし、外は無茶苦茶暑く、強烈な眩暈が俺を襲います。「しもうた、こりゃ酒気帯びには無理やが・・」と思った時は手遅れ。


 

 

俺は引き返す事ができない人間なので、突き進むしかないのです。ラーメンを食べて倒れるなら本望です。

国道3号線を延々と博多駅方面に歩きます。速度はかなり遅め。途中でアクエリアスを買って、休み休み歩く。

30分は歩いたかなぁ?2~3キロ歩いたらようやく名島の交差点に着きました。

  

 

名島の交差点を駅の方に歩いたら、何だか味のある商店街がありました。

そこから5分程度歩くと、ミニストップの隣に名島亭が見えてきました。


お世辞にもキレイとはいえないお店ですが、個人的にはこーいう店が好きです。

ていうか「名島亭の専用駐車場は店舗のウラです。ミニストップには停めないで下さい」と書いてある。

えー、駐車場あるんやん!!!!

 

折角隣りがミニストップなんやけ、そこでちょっと涼んで休憩すればよいのに、

何を思ったのか?そのままノンストップで入店してしまった。

(ここを書きながら「ミニストップすれば良かった」と、そーとー下らん事を考えた。)


店内は入口にテーブル席があって、奥は細長いカウンター。

おやじさんと店員のねーちゃんは親子だと思う。びっくりしたけど、無茶苦茶感じの良い店やった。

俺はメニューにラーメンがあるのを確認?して、「ラーメン、カタで!」と福岡仕様の注文をしてみた。

 

確かラーメンの値段が500円切とった。沢山ある漬物も食べ放題。

素晴らしいラーメンが食べれるに違いない。


ここの店の魅力は、この主人にあると思う。ラーメンを食う前にそれを痛感した。

常連と思われる方々と話をしていると思いきや、突然主人は超ニコニコしながら俺のペンタっ君を指して、

「お兄さん、いいカメラですね。そんなの持って外国に行ったらすぐに盗まれちゃいますよ!」と話しかけてきた。 

どうやら主人はNikonのD40を愛用しているらしく、レンズはニコンの望遠とタムロンのマクロしか持ってないらしい。

   

壁にかけている写真は去年のスイス旅行の時に撮影したアイガーらしい。本人曰く「私は山専門のカメラマン」。

そんな感じでカメラ談義で盛り上がりました。自分のカメラでここまで話が盛り上がったのは初めてです。

「ペンタックスを選ぶなんてセンスいいですね。ペンタックスは僕らの世代にとっては憧れですよ!」と悪くない事を云われた。

 

そしてラーメンを作るのうまい。当たり前の事だが「おいちゃんプロやわぁ・・・」と思った。

全く無駄のない動き。瞬く間にラーメンを作り上げてしまう。ニコニコしながら、あっという間に俺の目前にラーメンを持ってきた。


遂に現われた名島亭のラーメン。実はヘロヘロで味を良く覚えてない・・・。

はっきりと覚えているのは、お椀を受け取る時に傾けてしまい、熱々のスープを手の甲にこぼしてしまった事←情けない。

俺はそれをひた隠そうとしたのだが、店員(娘さん?)にしっかりと目撃されており、すぐに大きなタオルがやってきました。

 

味はというと、正統派の長浜ラーメン。かなりあっさりした中に、しっかり味があるというか・・・表現が難しい。

馬力で捻りこむラーメンじゃない。技術で客を満足させる至高の1杯な感じ。

   

ていうか、出てきたラーメンの質の高さと店員さんの雰囲気。

こんな最高の物を提供して頂いたのに、それに対してぐだぐだ過ぎる自分の状態に、なんか涙が出そうになった・・・。


ささっと食べて、フラフラしながら退却。

去り際に聞こえてきた「今度は写真を撮った写真を見せてくださいね!」という主人の声が胸に突き刺さった。

  

俺はここの人間じゃないからよくわからんが、きっと地元に愛されている店なんやと思う。

俺はラーメンを食べに来た筈なのに、それ以外の所も満足してしまった。

お昼は大行列ができるらしい名島亭。今日はそれを並ばずに味わえたので、ラッキーだったと思うし。

 

俺はすぐにミニストップに入り、ウーロン茶を買った。これぞミニストップ←結局使っとるやん!

それから帰路は電車を使用するべく、西鉄の駅までとぼとぼと歩きました。

 

 

 

 

ラーメンはなるべく楽をしてお店について、ベストコンディションで食べる事が大切。

こんな基本的な事に気付かされた1日でした。ラーメンは温泉やないんやけね。

  

いい勉強になりました。今度は最高のコンディションで臨ませて頂きます。

替玉を3杯くらい注文します。