10/24 国際連合(国連)成立の日
10/24は、国連=国際連合成立の日です。
国際連合成立は、第二次大戦後の連合国、特にアメリカの方策の基で設立されました。国際連盟をそのまま継承したものではないのですが、10月24日、国際連合憲章の参加国の署名を持って正式に発足します。
国際連合憲章は、前文及び条約19章111条からなっています。
目的:①国際の平和及び安全の維持、➁経済的・社会的国際協力の達成、③人民の同権・民族自決権他。その中でも、①国際の平和及び安全の維持は、「集団安全保障」と「国際紛争の平和的解決」を基にしています。
このように、国際連合の発足に人々が期待したのは、国際連盟以上に結束された「集団安全保障体制」による平和の維持でありました。
【集団安全保障というもの】
❒1意義
・国際連合憲章が、国際連盟時に採用されたこれを承継しました。これは、集団安全保障体制参加国のいずれかが行う他国への侵略がある時、他の参加国がそれに対抗することで、相互に国家の安全・平和を連携して維持しようと言う集団的な保障の方式です。
❒2内容(特徴)
・参加国相互間に、戦争など軍事発動があった時に、組織的な強制措置を制裁として発動すると言うもので、武力行為の禁止を平和的に処理・解決する。
その際、参加国は協力義務があるが、大国における拒否権や強制力を共わない武力行為にあっては、中立と言う立場をとる可能性がある。
❒3問題点・・・中立
・上述の如く加盟国にとっては、協力義務を負うのですが、「中立」の立ち場と言うのが問題点してあげられます。
それは、「中立」の立場をとる事が可能なのかどうかと言う事です。
これは国際連盟下においてもあったのですが、経済制裁などを課すことができても困難でもあったのです。
現今においても、大国の拒否権がある時は、強制措置が発動されるときは稀で、安全保障理事会の決議の勧告は、単なる勧告であって、、加盟国への義務を負うわけではないので、中立が成立する可能性が大きいのです。
最近では、ロシア・ウクライナ戦争においても、総会において、ロシアだけの拒否があったり、大国の拒否権が目立ちました。