Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ひらまつ作文教室

中学生は...

2019.01.07 06:21

 9月以降、中学生クラスは公立高校入試対策クラス(中3希望者のみ)と作文クラスにわかれて教室を行っています。その中から、大人たちがおもわず唸った作文をいくつか紹介します。


まずは、模写ならぬ"模書?"から、

"第一の手記

 申し上げます。申し上げます。わたしは路上生活をしております。このままでは明日の食事も確保できません。空腹に耐えかね、わたしは上着のポケットに手を思いっきり突っ込みました。

これは、タバコ。

これは、あめのふくろ。

これは、十円。

うわっはっは、とわたしは可笑しくなりました。これは真っ当な人間の生活ではありません。


第二の手記

 わたしは賭に出て、ズボンのポケットに手を突っ込みました。宝くじの券がありました。宝くじは物凄い倍率の中から当たる確率の低いものです。わたしに立ちはだかったこの敢然たる事実は、わたしに券をけずれと言っているものでした。

 たまたま上着のポケットに入っていた十円を使い、わたしは慎重に削る。わたしに宝くじを削る資格はあるのでしょうか。きっとあるのです。あるはずなのです。

「許してくれ」

そう呟きながら、わたしは削りかけの宝くじを捨てました。"


学校は自由か、不自由かについて考えた回の作文から

"校則は学校を取り巻く不自由であり、生徒それぞれの個性を活かせなくしている要因であると思う。

 例えば制服である。制服とは、一つの学校として一体感を出すためや、平等という理由で指定しているものである。だが、グローバル化が進む中、社会では個性や多様性が求められている。確かに校則とは、生徒を守るためにあるけれど、世の中を逆行するようになった校則は見直されるべきである。

 このように、今の状態では、校則によってグローバル人材として必要な多様性を学ぶことができない、とも考えられる。学校は個性や多様性を学ぶ場となってきた。そろそろ校則を見直す時期にきているとぼくは思う。"