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起業や企業のリアル(NetwingsJ)

2024.09.13 10:56

どうもです(・∀・)ノ いろんな技術系企業を渡り歩いた結果、エンジニアとして厚遇をあまり受けなかった、54歳オジンが、あれこれ言いたいことがあります。長いけど読んでみてください。損はないとは思います。特に、プログラム系エンジニアさんの場合です。こういうことは、普通の学校では、全然教えてくれません。

(以下、Twitterからの引用を含みます)

以前のネットウイングスでは、企業公式ハッシュタグを使っていたのですが、約20年頑張っても軍資金(種銭)がたまらないので、起業することを諦めました。 しかしながら、起業マインドも持ち合わせており、チャンスがあればの話ですが、老人になってからでも、起業を諦めてはいません。 以下、54歳オジンの戯言です。あーあ、宝くじで何億万円当たんないかなー(笑)なお、そういったギャンブルは一切しませんが(笑)

起業する最初の段階で、なかなか融資を受けることが難しいのが、金融機関の融資担当者が、ITを理解できない場合です。例えば、信用金庫の融資職員の知識の浅さですね。僕の相手をしてくれた職員さんは、実は、飲食&フードビジネス関係者でして、大阪近郊は食い倒れの街、なかなか説得するのが難しかったです。即ちチンプンカンプン状態で、話が全然噛み合わない(笑)これは、大阪近郊に帰郷したのが運の尽きかなと。

アスクルは高いです。何でも揃っていることは、揃っているのですが、例えば、アスクルの営業代理店から「固定電話がないとダメ」とか、何かと理不尽なことを言われたので、んじゃあ、LOHACOか何かでいいんじゃね? ということで、アスクルを脱退した次第です。アスクル以外でもものは買えますし。

起業する時には、士業(医師や弁護士など)でしたら、最悪、身一つで食べて行けます。美容師さんは、最悪ハサミ一つあれば、食べて行ける強みがあります。そして、フードサービス分野も、最悪、調理方法さえ身に着ければ、創業時における初期投資は、いずれも少なくて済みます。こういうことを総じて「参入障壁が低い」と言います。ただし、その分、競合他社が多くいる、ということです。

それに対して、IT企業などを興そうとする場合には、思いがけないところで初期投資が高くつくのです。なので最初は、文具屋さんや、事務機器屋さんから始める会社さんも、多く見受けられます。誰でも、初期投資はなるべく安くついて欲しいというのが、世の起業家さんの人情といえることでしょう。そういうわけで、IT企業を始めるということは「参入障壁が高い」と言えるのです。その分、競合他社が少ない、ということです。

起業するということは、個人事業主成りすると同時に、常に税理士法人さんや、税務署さんがつきまとうという事なんです。税務署に至っては、起業しようものならば、即、取り立て屋のように、払え払えと言って来ます。フリーランスも同じです。技術以外のことで神経を遣います。

僕が知っているIT企業の社長さんですが、初期の頃は、法人なり立ての頃には、大阪府豊能郡豊能町の自宅を抵当に入れておカネを借りて起業されました。どこがとは言わないけどね。当時の社長さんは、3,000~4,000万円程度を銀行から借り入れていました。その際、もし事業に失敗すれば、即、自宅を奪われます。今ではその会社、安定軌道に乗っていますが、最初は大変だったようです。

起業する時に、おカネを金融機関から借りるということは、貸りたカネは、当然返さなきゃいけませんよね。ですので、出来るだけ利益率単価の高い仕事を取って来なければいけませんよね。もし、資金繰りがショートするなどして、おカネを返す体力が会社からなくなると、即倒産ということになります。当然、その人は社長さんではいられなくなります。

なので、世の社長さんは、常に我が社の懐事情を、寝ても覚めても考えているのです。

そういうことがあるので、世の会社は、人徳がある社長さんならば、ブラック企業にならないのですが、大抵のIT企業さんは、営業を可愛がり(おカネを増やしてくれる人材を重視し)技術には厳しいのです(この無駄飯食いが、みたいな気持ちで軽んじる)営業出身の2~3代目経営者には、特にそういう傾向があります。

そして、SIerの社長さんは、こんなことを考え始めます。技術部門を丸ごとアウトソースした方が、今よりも現金のストックが出来、設備投資も少なくて済むので、会社の儲けになると。なので、技術部門のアウトソーシングを繰り返した結果、多重請負が発生し、現場でプログラム等を組んでいる人は、そのようにして、中抜き、ピンハネされているので、結果、おカネの貰いが少ない、エンジニアの給与が少ない、という結果になるのです。悪質な経営者なんてそんなものです。

なので、企業選びのポイントとすれば、技術部門を大切にする、技術畑出身の社長さんで、請負こそすれど、一次請けの仕事ばかりの会社がおススメです。100%自社開発を標榜する企業ね?

一方で、技術部門が、おカネだけ(試験研究費等を)使って、ろくに仕事もしない(ように見える)ので、いっそアウトソーシングしようと、悪い社長さんは、そう思い至るのでしょう。そういうケチな社長さんだったら、あなたの未来のためにも、会社選びは慎重に。

世の中に、善と悪があるように、企業の成り立ちや程度によって、IT企業にも善と悪があるのです。出来ましたら、企業選びのポイントにしていただければと思います。

苦い経験を含んだ、ITひとすじ40年の僕から言わせてもらうと、起業や企業のリアルって、そんなことで出来ているのです。乱文乱筆失礼いたしました。

最後に。IT企業選びは慎重に。フリーランスとかファーストリタイアなどは最後の手段だと思っておいてください。

ではでは(・∀・)ノ

パソコンのお医者さん 起業や企業のリアル ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝