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マヤ

三代目❤夢小説 『NAOTO編44』

2019.01.09 23:00

「初めて会った時に見た優しい手だ」



「え⁉︎」



「陽翔を包んだ優しい手…」



「……」



「まりあちゃんはきっと、いいママになるね」



「直人さん…」



「保育士してるくらいだもんね、子供好きでしょ?」



「はい。直人さんも負けないくらい好きでしょ?」



「わかる?」



「陽翔くんに向ける笑顔がとても優しくて…素敵でした」



「ありがと」



砂浜に座り波の音を聞き、満月を眺めながら飲む泡盛は格別だ。



もし、隣にいる女性が将来を誓い合った人なら…



今夜の酒はもっと格別なものだったに違いない。



グラスを傾けながらそんな事を考えていると、隣に座るまりあが話しかけてきた。



「直人さん…彼女いるんですか?」



「いたら好きなんて言わないよ」



「…そうですよね。直人さんは大切な人を裏切ったりしない」



「君もできないよね」



「……」



「じゃあさ!夢でいいから未来のこと想像してみない?」



「夢のお話?」



「そう!夢」



「登場人物は?」



「俺とまりあちゃん」



「じゃあ、まりあって呼んでください」



「お?乗ってきた?」



「じゃーね、まりあ。式はどこにする?」



「えー⁉︎いきなり?」



「そーだよ」



「直人さんは有名人だからなぁ…LDHの皆さん集めて、盛大な披露宴しなきゃダメでしょ?」



「そんなことないよ。小さな披露宴をグループごとに何十回ってしてもいいし」



「新郎新婦もその度にお色直し?」



「いや、お披露目が目的だから、別にTシャツとージーンズでもいいよ」



「二人でSEVENのお揃い着るとか」



「いいね‼︎そうしよ」



「沖縄で二人だけの式も挙げたいな。お互いの親族だけ呼んでドンちゃん騒ぎするの」



「その親族にメンバーも入れていい?」



「えー!三代目のメンバーが全員島に来たらパニックになるよ!」



「観光客の少ない冬にすれば?」



「そうしよっか」



「いーね♫乗ってきたね!まりあ」



直人はまりあの髪をクシャッと撫でた。



つづく