フランス day6
昨日の荷物のスッタモンダを引きずり、疲れ顔でパリへ向かいます。
朝のアヴィニョンTGV駅
ここの駅は光が差し込んでとても綺麗な駅です。
乗り場もすぐ近くて、とてもいい。
トイレは有料ですが。
今回電車のチケットは全てアプリにて予約を取りました。
その際もカード会社にセキュリティではじかれることがありましたが、その時は日本にいたためすぐに対応ができました。
電車のチケットは時間帯によって大きく値段が変わります。これはドイツもイギリスも同じでした。
そのためできれば事前に値段をチェックして、安い時間帯に合わせてこちらが予定を組むのがいいですが、時間がわからない時や行き先を決めていない時は直前に取ることもあります。
ほとんどの場合が事前予約の席になっています。
コロナ前にフランスに来た時はまだインターネットで予約して、印刷を出して持っていきましたが、コロナ明けは航空券も、ホテルの予約確認書、こうした電車のチケットも全て携帯に収まるようになりました。
(ただし、インターネット環境がいつでも万全なわけではありませんので、私は念のために印刷したものを持っていきます。)
パリの地下鉄を乗るにも、このアプリで一日券を買うことができました。
パリのリヨン駅
パリの地下鉄構内は、エスカレーターやエレベーターがないところが結構多いです。
そのためキャリーバッグを持ち上げて運ばなくてはいけません。
(イギリスも同じですが、紳士の国イギリスでは結構な頻度で助けてくれるジェントルが現れます笑)
やっとの思いでホテルに着いたら、エレベーターがなんと点検中!
さらに5階(フランスは1階が0階なので、日本でいう6階かも!!)まで荷物を持ち上げました。いつも家具を運んでいても、さすがに腕がちぎれます。
昨日荷物送れて本当に良かった・・と心の底から思いました(笑)
こじんまりしたホテルですが、スタッフの対応がみんないいです。
この日はちょうど同じ時期にフランスを旅していたお友達と待ち合わせして、最後のフランスを満喫しました。
可愛い猫さんがいました。
この子、ここのブラッセリーに住んでいるんだそうです。
ラファイエットに行ってきました。
デパ地下散策しようと思っていたのに、すっかり忘れていました。
気になっていたお店を梯子。
あっという間に夕方です。
パリは数日いないと全く回りきれませんね。
今回もどこの観光もほとんどできませんでした・・
ルーブルやオルセーにも行ってみたいのですが、なかなか時間が足りませんね。
エッフェル塔も凱旋門もまだ一度も見たことがいないです。
次回のお楽しみにしましょう。
夕食は当店のお隣さん、Coffee Standさんのご紹介で、日本人が経営しているMaisonというお店に行ってみました。
日本人らしい、繊細な味付けで、でも食材はフランスのもの。日本では味わえない貴重な体験となりました。
今回フランスを旅してみて思ったのが、
なぜ多くの芸術家たちはイギリスではなくフランスに集まっていたのか?
という疑問が少しだけ腑に落ちた気がしました。
18世紀、産業革命が他の国より100年先に始まったイギリス。
同じ頃フランスではフランス革命があり、激動の時でした。
ところが、偉大な作曲家や絵描きの多くはフランスにいます。
フランスはイギリスに比べて気候も良く、もちろん他の国と陸でつながっていたという移動の良さも挙げられると思いますが、なんといっても食が素晴らしい。
穏やかな気候に、晴れ渡る空、美味しい食べ物とワイン・・・
心がとても豊かになると感じました。
フランス革命以降、民衆は自由を手に入れ・・解放的な、ムードだった?
イギリスも同じ頃、どちらかというと資本主義の渦中にいて、稼ぎをすることに集中していたため、食事は簡潔に、といった雰囲気です。生産性、合理性。堅牢なイメージです。
生まれたデザインも多くは紳士のため、淑女のためであり、社交場で使うものが多いです。
あのウィリアムモリスも、芸術家というより、プロダクトデザイナー、もっと生活に根付いたところに重きを置いています。
自由に創作する・・という雰囲気はイギリスよりフランスの方が向いていたのかもしれません。
パリ万博以降は、その芸術性を世界に知らしめ、たくさんのライバルたちに負けんと切磋琢磨し、芸術品を生み出したのではないでしょうか?
また、そうした万博からの流れや、マリーアントワネットの趣向もあり、フランスの中に日本の美を感じる部分も多くあります。
食文化も、フランスの方が日本の食が受け入れられているようで、多くの日本食を目にしました。
イギリスにある日本食屋さんは、かなり’なんちゃって’です(笑)
さまざまな国や街に出向くと、知らなかったことを知るきっかけになったり、地域性やその土地に根付いた価値観や文化を体験することができますね。
当店はイギリスからの仕入れがメインではありますが、多くのヨーロッパのものを取り扱っていますので、そうした地域性や時代背景を知ることが、皆様にアンティークを説明する一つの知識になると思っています。
長くなりましたが、フランス旅はここまでです!
お付き合いくださありありがとうございました。