昨夜の一本
2024.09.14 01:23
昨夜の1本は、
Domaine des Pies Blanches Pipelette.
今年5月にトゥールとル・マンの中間にあるワイナリーに訪問。
大雨の為、葡萄畑に行くことは出来ませんでしたが、蔵内でのワインティスティングは穏やかで心地良いものでした。
ご主人のピエールさんはなんとパリでパントマイム俳優をされていた変わり種。
自然派ワインの世界には彼のような全く違う業界からの転身者が多く、様々の新しい発想の挑戦が自然派ワインの革新を生み続けているのだと思います。
また、新しく入って来る人達に対して先駆者の人達も協力を惜しまず、共に飛躍していこうとする精神に人間的な大きさを感じます。
人を出し抜いてでも金儲けをしたり地位・肩書を得ることを時に是とする現代社会にありがちな卑しさ狡猾さを彼らから感じることはまずありません。
私はこんな風にあたたかい自然派ワインの世界に長くご縁をいただいてきてほんとうに有難く、自分の考え方にもずっと良い影響を与えてもらってきました。
欲深いこんな私ですら常々平穏な気持ちでいられるのは自然派ワイン関係の方々の存在を肌で感じてきたおかげです。
このワインは水飴シロップのようにしっとり感がありかつシュナン葡萄の旨味がたっぷりで、なんとも言えずピエールさんの優しい人柄が映し出されているのです。
私の話は全く論理的ではありませんけど、お客様ワイン旅行で現地へ行って造り人達に会っていただいたり、小松での造り人を囲む会にご参加いただければ、一瞬で腹に落ちると、思っております。
ワインは人!
ワインの世界はいいですよ!