イベント報告:魅惑のカメムシ観察会
カメムシって、クサくてイヤ~な生き物・・・
9月16日に開催した「魅惑のカメムシ観察会」は
そんな一般的なイメージを払拭し、カメムシを好きになっていただくのがねらい。
ほら、かわいいでしょ!
今回はカメムシのスペシャリスト・澤田宗一郎さんを講師にお招きして実施しました。
澤田さんは愛知県のレッドデータブック執筆員でもいらっしゃいます。
まずはカメムシを知る第一歩のレクチャーから。
カメムシは口がストロー状になっていて、液体しか口にできないことが特徴の一つ。
“すてきなにおい”を出すことも特徴ですが、においを出す場所が成虫は腹側、幼虫は背中側と違うのは驚き。(青丸部分)
↓成虫
↓幼虫
カメムシの仲間はとても幅広く、すんでいる場所も原っぱから林、水の中まで様々なんだそうです。
なんか、すぐに見つかりそうな気がしてきたぞ・・・。
野外に出るとカメムシがあちこちに。
ヨウシュヤマゴボウではハリカメムシたちがお食事中。
実にストローを刺している様子も見ることができました。
アベマキの葉についている白い点々は、ヒメグンバイが汁を吸った痕跡。
葉の裏には・・・いたいた!軍配と名前がついているだけあって形が変わっていますが、これもカメムシ。
水の中にすむコオイムシやマツモムシもカメムシの仲間。
体が細長いクモヘリカメムシの幼虫
アオバハゴロモは木の幹にぺたっ
タテスジグンバイウンカはススキの葉にぺたっ
ヌルデに付いていたバナナような虫こぶの中にはヌルデシロアブラムシがすんでいると聞いて、みんなびっくりしながらも興味津々。
・カメムシを見直しました!
・カメムシって美しい
・成虫と幼虫の触角が違うことが不思議
などなど、カメムシのおもしろさに気付いていただけたようでした。
カメムシのことは知らなくても生活できますが、正しく知ると毎日がもっと楽しくなりますよ~!
(文:がっちゃん、写真:りんご、がっちゃん)