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源法律研修所

脱デジタル化

2024.09.18 12:44

 下記の記事によると、「文化庁の調査で、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超えた」そうで、「読書量が減っていると感じた人のうち、43%が「情報機器で時間を取られるから」と答えていて、文化庁は、SNSなどの情報収集ツールの増加などが影響したと推察しています。」

 この点、ここ数年、マスコミが教育のデジタル化が進む北欧諸国を見習えと喧伝した結果、我が国でも教育のデジタル化が進みつつあり、新たな利権構造を生んでいる。

 ところが、教育のデジタル化先進国であるデンマークの学力低下が深刻さを増している。OECDは、2022年に15歳の生徒を対象に実施した生徒の学習到達度調査(PISA)の結果に基づき、世界76の国と地域を対象に教育ランキングを発表しており、デンマークは、OECD加盟国中、かろうじて数学的リテラシーで9位にランクインしているが、読解力及び科学的リテラシーではトップ10外だ。

https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/#PISA2022


 そこで、デンマークやスウェーデンでは教育の脱デジタル化に回帰しつつあるそうだ。「過ちては改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」(過ちを犯したら、ためらわずに改めよ)だ。


 日本のマスコミが絶賛・推奨することは、経験則上、正反対の結果を生む。欧米が失敗したことを周回遅れで導入せよと次々に主張する日本のマスコミは、国益を損ねることにかけては世界一だ。


 上手くいっていることを革新することは、愚行である。上手くいっていることを大切に保守し、次世代へ継承することが知恵なのだ。

 上記のランキングで、日本は、OECD加盟国中、すべての分野で世界1位なのだから、これまでのやり方を維持すべきなのだ。


 教育のデジタル化には、メリットを上回るデメリットがあるとして、脱デジタル化=アナログ化に回帰しつつあるデンマークやスウェーデンを見習うべきだろう。