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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

箱根駅伝から学んだ、相手を超えるには相手以上の努力が必要だということ

2019.01.11 13:05


ちょっと前のことになりますが、今年の年始に箱根駅伝を見ていて、「5分とか1分とか30秒の差がすごい」って思ったんですよね。


え?いきなり何言ってんだって?


今更箱根駅伝の話をするのはごめんなさい。でもね、ほら、実況とかで「1分の差」とか言われると大したことないと思うんですけど、実際にテレビで距離を見てみるとこりゃすごいと驚くというお話です。え?まさかとっくに知ってましたか?


気になってちょっと調べてみると、彼らは平均して大体1キロを3分ペースで走るらしいんです。それって100mを18秒ペース。時速にすると20km。分速でいえば333m。速い!そのペースで長い距離を走るんですもんね。


このデータを参考にすると、「1分の差」って約333mの差。東京タワーぐらいの差ってことです。うん、喩えが下手過ぎて余計イメージつきませんね。


実際歩いてみるとよくわかります。今どきのスマホには大体万歩計みたいなのがついていますから、300mちょっと歩いてみて下さい。そこそこの距離でしょ。普通の人の徒歩4分ぐらい。


これが「一分の差」ということです。五分だとこの5倍。ちょっとした持久走ぐらいの差です。片方はゴール付近なのにもう片方はスタートに居ることを想像したら、差の大きさがわかりますね。


こりゃ「5分の差」をひっくり返すのは簡単じゃないわ。今年の箱根駅伝では、往路が終わった時点で、昨年王者の青学と往路優勝の東洋との差は5分30秒でしたから、もう結構な差なわけですね。


平成に入ってから逆転した差の記録は2分51秒ということですから、この差の大きさがわかります。


とまぁ、そんなことに想いを巡らせていたら、やっぱり受験についてに思考は戻ってきてしまうのです。




受験における差とは、何でしょう。


点数は流動的なので、差が分かりづらいですよね。ただ、目に見えるので比べやすいです。


時間は、単純に計れないし目には見えません。ただ、なんとなくイメージはしやすいですよね。


分かりやすいように、この「点数を上げる練習」×「時間」を「努力量」とするならば、冬に急に努力し出した子たちは気を付けねばなりません。


受験は、今の努力量勝負ではなく、今までの努力量勝負ですからね。


前を走るランナーとどれだけの差があるか、現状を正確に把握する術はありません。模試の結果や日々の時間の使い方から、なんとなく読み取れるだけです。


ベテランの先生たちであれば実感値でそれを掴むことができるかもしれませんが、初めての受験である子どもたちにはどうしたって難しいでしょう。


つまり、多くの子たちは、相手との差が具体的にはわからぬまま、本番当日に最後のタスキを渡され走り出すのです。


前に何人のランナーがいるのか、どれぐらいの差があるのか、レースが終わるまで明確になることはありません。




また、当たり前のことですが、もう一つ大事なことをお伝えしておきましょう。


それは、前のランナーを抜かすためには、前にいるランナー以上の努力が必要だということです。


受験一ヶ月前のこの時期は、みんな頑張ります。同じ努力をしていたのでは、差が縮まることはありません。


相手を抜かすには、相手以上の努力をしなければならないのです。




でも、前述した通り、そんな相手が何処にいるのかがわからないんでしたね。


具体的にはどれだけいるかもどれだけ離れているかもわからない、きっと前にいるランナーを追いかけて、そのランナー以上に努力をする。


それって難しいですよね。


ですから、オススメの方法を紹介して、このお話を終えたいと思います。


オススメの方法、それは、勝手に目標を作るということです。勝手に前を走っているだろうという人を見つけて、仮想敵を作るのです。


そうですね、身近にいる「こいつめっちゃ勉強するな」と思っている人はどうですか?「この子に勝てれば、大抵の子には勝てる」という子はいませんか?居るなら、仮想敵としてその子をロックオンしましょう。


今までの差はあるかもしれませんが、少なくとも今勝たなければ追いつくことは永遠にないのです。さぁ、勝負を始めましょう。


ここまで来たら、やるべきことはある程度はっきりしているはずです。


あとは、やるだけ。努力するだけ。その仮想敵にも、模試で自分よりも上に居た子たちにも、誰にも負けない、努力をするだけ。


中途半端な努力では、差が縮まっているかどうかもわかりません。どうせやるなら、「これだけやってんだから絶対に差が縮まっている」と確信できる努力を。自分史上かつてない最高の努力を。


さぁ、意地を見せてやりましょう。ここが正念場。


必死で劇的で苦しくて泣きそうで、だけど最後には笑えるような、そんなラストスパートを。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

何にその努力を費やせばいいのかはぜひお近くの信頼できる大人へ。