こども図書館
学び舎ゆうは千葉県流山市にあります。
流山には市立図書館が7つあり、その一つ、流山市立おおたかの森こども図書館に行ってきました。
小中学校と地域の公民館が同じ敷地内にあり、図書館は小中の施設の一部を市民に開放している、という形です。お子さん向けの書籍や、保護者向けの教育関係書籍などが書架には並んでいます。
わたしは、子ども達には「とにかく自分で面白いと思うものを沢山読んで欲しい」と考えます。世の中のこと、ことばの使い方、色々な人の考え方、自分とは違う人生、何かを感じ取ったり知ったりするきっかけになって欲しいと思うからです。誰かに読み聞かせてもらった本を、改めて自分で読むだけでも感じ方は大分違うものです。
情報を得るだけならば現在は他の方法がいろいろあります。手元で全ての情報が手に入ってしまうのでは無いかと錯覚してしまうほどです。短く綴られた横書きの文章を眺めただけで「知った気分」になりがちです。世界は手元で全て完結しているかのように。
だからこそ、あえて本を手に取って欲しいと思います。表紙の堅い手触りや、本をめくったときの感覚や、読み終えて本を閉じたときに再び見る表紙への感慨というような、感覚的なものも含めて「本」を読むということだからです。知識や記憶を司るのは脳ですが、自分の中に記憶として残るのは文字や文章だけでは無いはずです。
本を読むのは「対話」でもあると思います。著者とわたし。伝えたいなにかと、感じ取ったなにか。ふとしたときに思い出す、昔読んだ本のこと。おぼろげに思い出される挿絵。遠い記憶のかなたに誰かに言われたことと同様に、本との対話の記憶というのもどこかに残っているものだと思います。
子ども達にはぜひ、沢山の本を読む機会を与えてあげてください。
さて、わたしも借りてきた本を読むことにします。
皆様良い読書を!