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【シン・社長通信】令和の米騒動に見る「守る」ということ

2024.09.20 04:15

8月末に上陸した台風10号は県内では空振りで済んでくれましたが、全国各地で大雨の影響で冠水や土砂災害が発生しています。被害にあった方々には心よりお見舞い申し上げます。

台風一過は厳しい残暑です。9月に入っても最高気温が35度まで上がり、熱中症の心配は絶えません。しかし朝夕はようやく秋の雰囲気を感じるようになりました。先日帰宅後の日が沈む頃に鈴虫の音色が聞こえてきました。日が暮れたら我先にと一斉に鳴き始めるようです。束の間の秋、大切にしたいですね。


さて盆前に発令された「巨大地震注意報」の影響も大きいのでしょうが、全国各地のスーパーで「お米」が品不足になっているというニュースが流れてきた。

まさかこのような事態が起こるとはと思った人も多いでしょうが、これまでの国の農政を見ていると起こるべくして起こったと言えます。

米の収穫を減らし他の作物(小麦など)に転換した農家に補助金を出すという減反政策が最も大きな原因の一つでしょう。減反しているにもかかわらず、なぜかお米を海外から輸入しています。近年の食糧安保の面からも食料自給率の増加は必須問題であるのに、なぜか逆の動きを続けています。国は緊急時のために備蓄米を確保していますが、これは災害や極端な収穫不足の時に補われるとのことで、今回は該当しないようです。お店にお米が流通しない非常時なのに。

そして店頭に並ぶ米価も軒並み上がっています。しかしなぜか輸入米の方が安いようです。このような時こそ国は国民の食糧を守るべく積極的に動くべきだと思うのですが、鈍いですね。食糧を外国資本のマネーゲームに翻弄されてはたまりません。9月に入り新米が流通し始めて、米不足は少しずつ改善しているようですが、来年はどうなるか分かりません。

国を守るということはそこに住む人々を守ること。いくら防衛費を上げようとも「人々」が明日の食糧を心配するような国はいったい何を「守って」いるのでしょうか?

私たちが従事する警備業は多くの人々の「安定した日々の生活」を「守る」お仕事です。

しかしその基礎となる「安定した日々の生活(衣食住)」を送れるようにする責任があるのが「国」の仕事のはずですが・・・。この20年間「自己責任」という言葉が定着してきましたが、国が責任を逃れるために使う言葉に聞こえます。

メディアは各党の党首選で騒々しい。与党自民党候補者の中には「自己責任」を広めた元首相の子もいます。是非とも「党」ではなく「国民」を守るという意思を持った人にリーダーになっていただきたい。

セフティワンはすべての人々の幸せを目指し、今日も「守る」を提供して参ります。

代表取締役 加藤 晋(2024年9月17日記す)