Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

WUNDERKAMMER

神様の左腕を食べた

2019.01.08 14:13

うちの家系は、神様にお祈りしてようが幽霊に罰当たりなことをしようが、

なんにも影響を受けることが出来ない家系なのだそうな。

そのせいか、蔵に良く分からない預かりものが沢山おいてある。

お札で包まれた箱とか、人の腕のミイラみたいなのとか、お経の書いてある壷とか。

信じるとか信じないとか言うのとは別の次元で、

たとえば縁起を担ぐとか、そういうのが一切の効果を発揮しないのだそうな。

たぶん、人が死んだ場所でも住めると思う。

初詣は、行っていい神社とダメな神社があって、おせんげんさんは行っても平気。迷惑かけないはず。奉ってる神社じゃなくて、意味があって存在している神社だと、迷惑をかけてしまうことがあると聞いたよ。

迷惑と言っても自分達に何かがあるわけではなく、知り合いが言うには線路に置き石するようなものだそうな。何かの流れ(気?)を止めるような作用があるらしい。

具体的にどうなるのかは家族の誰も知らない。人様に迷惑かけたくないから試さないよ。

家族の話すごくしたいのだけれど、

一番最初に前置きしたように、何もないのが特徴だから、逸話らしい逸話はないよ。

荷物を持ち込む人も、ばあちゃんが見たこと有るとか其の程度だから。

強いてあげると、何年かに一回、自分の木にお参りするくらい 


祖母に話を聞いた。

人にも呪われないし、神様にも祝福されないけれど、その理由は根っこの部分で呪われているからだそうな。

なんでも、ご先祖が悪い神様をこらしめるために、神様の左腕を切り落としたそうな。

すると、神様の左腕から溶岩が噴出してしまったと。

ご先祖様は、これはやばいと思い、とっさに切り落とした腕を食らったそうな。

腕を食らったおかげで焼けずにすんだけれど、

以来あんまりにも不吉なもんで、幽霊も神様も呪いも祝詞も近寄ってくれなくなったそうです。