バーナード・サムナー(ニュー・オーダー)に関する、あまり知られていない5つの事実
ニュー・オーダー/エレクトロニック/バッド・ルーテナントのフロントマン、バーナード・サムナーが1月4日に誕生日を迎えた。
彼の誕生日を祝して、彼に関するあまり知られていないであろう5つの事実を紹介します。
(1)彼はマンチェスターのフリー・トレード・ホールで行なわれたセックス・ピストルズの名高いコンサートに観客として参加していた。
よく言われたように(もしかしたらいまだに言われているかもしれないが)、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー・アルバムはそんなにたくさん売れなかったものの、それを買った誰もがバンドを結成した。同じような神話が1976年7月20日のピストルズ公演でも生まれた。そこにはサムナーと、その後すぐバンド仲間となるイアン・カーティス、ピーター・フックがいたのみならず、ハワード・ディヴォートとピート・シェリー(バズコックス)、マークE.スミス(ザ・フォール)、ファクトリー・レコードの創立者トニー・ウィルソン、そしてあのスティーヴン・パトリック・モリッシーもその場にいた。
(2)彼はストーン・ローゼズのギタリストと不思議なつながりがある(ともにマンチェスターの出身であるという事実ではなく)。
音楽のスターダムを目指す直前、サムナーはストップ・フレイムというアニメ会社でトレーサーとして働いており、ほとんどの時間を「セル用コピー機みたいな」機械での仕事に費やしていた。GQ誌に「そこの人たちは大好きだった」と語っているが、運命の招きに従って彼はストップ・フレイムを辞め、ジョイ・ディヴィジョンを始めた。会社には穴が空いてしまったわけだが、「ストーン・ローゼズのジョン・スクワイアが僕の代わりに入ったんだ」
(3)サイド・プロジェクトの名前、バッド・ルーテナントが示すように、彼は『バッド・ルーテナント〜刑事とドラッグとキリスト』を手がけたアベル・フェラーラ監督の大ファンだが、ベルナー・ヘルツォークの作品も大好きだ。
「ヘルツォークの大ファンなんだ」とサムナーは2010年にザ・キエタスに語っている。「僕とイアン・カーティスは何年も前の若い頃、彼の作品を見に行ったものだよ。『ノスフェラトゥ』とか『シュトロツェク(の不思議な旅)』とか、いろいろね」
(4)彼はエレクトロニックを結成する10年近くも前にジョニー・マーに出会っていた。
当時サムナーは、のちにMピープルの中心人物となるマイク・ピカリングとスタジオで仕事をしている最中だった。「彼はちょっとカッ飛んでるけど、すごくストリートっぽいと思ったんだ」とマーは1999年にインディペンデント紙に語っている。「子供の頃によくスクーターを乗り回していたガキどものことを思い出したよ。かなりすぐに彼が理解できたけど、それはある程度までのことだった。彼を知っている人なら誰でも、彼のすべてを計り知ることはできない、って言うだろうね」
(5)彼はキラーズのファンで、初めてブランドン・フラワーズに会ったときにそのことを伝えている。
初めてキラーズがNMEアワードに出席したとき、フラワーズは決定的な衝撃を受けたとローリング・ストーン誌に語っている。「もうそこにいるだけでハッピーだったんだけど」と興奮が高じて尿意を催したフラワーズ、向かったトイレで隣にやって来たのはサムナーだった。が、それだけでは足りないと言わんばかりに、「彼は僕の耳元で“サムバディ・トールド・ミー”を歌い出したんだ。実にシュールだったよ。いい歌唱だったかって? うん、大したものだった! 音も外さず上手に歌えるんだ」
いかがでしたか?皆さんはご存知でしたでしょうか。
ニュー・オーダーはアルバム『ムーブメント』の決定版ボックス・セットを2019年4月5日に発売する。オリジナルは1981年11月11日発売。
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