自己有用感を育てる遊び
本年もよろしくお願いいたします。日本知育玩具協会・知育玩具マイスター/認定講師の船越智子です。
今日は、物を作る、「手仕事遊び」とそれが育てるものについて書きたいと思います。
世の中にはいろんな手仕事遊びの玩具があります。色とりどりの風船をつなげる、輪ゴムをつなげる…といったものもありますね。クリスマス前のころなど、テレビCMなどでもよく流れていました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
しかし「手仕事遊び」で一番大切なのは、「生活につながるものを作ることができる」ということです。生活に役立つものを生み出すということを通して、自分が使っているものの仕組みを知ることができます。そして、作ることに対して他者から感謝をされ認められるということにもつながります。
「自分が作ったものを認めてくれる、感謝してくれる人がいること」を感じる経験は、自分が社会にとって役にたてているという自己有用感を適切に育てます。これが適切に育つことは、ひいては様々な事柄に対する積極性をも育てていきます。
そしてその逆、つまり、「自分が使っているものを作ってくれる人がいること」に対しても気づき、それに対する感謝の心も育つのです。
ぜひ「生活に密着したものを作ることができる手仕事遊び」を選び、取り入れてあげてください。ドイツ・ニック社の小さな織り機「イネス」は比較的取り扱いやすく、かつ有用なものを作ることができる大きさも兼ね備えているのでとてもお勧めです。
→ おりきイネス (日本知育玩具協会の認定ショップ・カルテットより)
ちょっと難しいところは大人が手伝ってあげて、素敵な体験をたくさんさせてあげてください。
我が家では、おりきイネスを使って、娘の愛する人形のためにマフラーを織り始めました。娘の手先はあまり器用ではないのですが、私が少しサポートしながらでも織れるといいなと思っています。ピンクとベージュで縞々にするようです。