E'b vol.187
vol.187 品格を育もう
ある日「私、明日と明後日おやすみをいただきます」とレセプションの愛さんが私に
声を掛けました。弊社は毎週月曜日と第一第三日曜日の定休日に加えて月に二回、本
人が希望した日程で公休をとってもらいます。私はその瞬間に思わず「ええっいいの
、ありがとね」と返答しました。なぜならその日は台風がやってくる前日だったから
です。翌日JRは運転を見合わせることが決まっていましたので、小倉からJR通勤の
彼女は出勤することができません。そこで自ら台風の日を公休にしてくれたようです。
ブレスでは大雪や台風、インフルエンザやコロナ、その他の病気療養などで仕事に出
てこれなかったからといって、給料を減らすようなことは過去に一度もありませんで
した。しかし今回ようなケースにあたり、家でゴロゴロしながら「台風で休めてラッ
キー」と捉えるのか、愛さんのような判断ができるのか、そこには人としての「品格」
がはっきりとあらわれるでしょう。
人も会社も自分にとって益にならないことがどれだけできるかで品格が備わります。
益にならないからといって何もしないでいると、品格の無い軽薄になります。品性・
品格はとても大切です。 イエローハットの創業者「鍵山秀三郎」さまの言葉
愛さんの判断を私は大変嬉しく思いました。確かに損益を管理する経営者としての損
得勘定もあるでしょう。しかしそれ以上に、「周囲に対する思いやり」を大切にできる
かけがえのないスタッフと共に、このブレスで毎日仕事をすることができる。私の心
はそのことに対する「感謝」でじんわりと満たされたのです。私は「いい人生とは、
いい人と歩む人生である」という言葉を大切にしています。だからこそ「いい社員に
負けないような、いい会社を作ろう」そのように襟を正される思いがいたしました。
これからも「益にならない行動」こそ積極的に行うことで、品格を育んでまいります。