昨夜の一本

昨夜の1本は、

菊姫.ひやおろし 。

昔の人は、これと決めたら家ではその銘柄の酒しか飲まなかったものです。

今は百酒繚乱で華やかな時代ですけど、正直どこか痩せた感じもします。

いよいよ日本酒の消費量の割合が日本人の全アルコール商品消費量の中の5%を切りました。

増えている海外輸出の数字を合算してもたったの5%以下に右肩下がりです。

何しろ、国内の日本人が日本酒を飲みません。

そうこうしてるうちに、昨年の消費量は45年前の四分の1以下に落ちてしまいました。

数字が真実を語ります。

地酒！文化！日本酒イベント！などと官民あげてしたり顔が盛んに宣伝する割に実の生活ではほぼほぼ飲まれていません。

日本酒イベントの日だけ大盛況！　日本酒業界は永年の大不振、、です。

ほんとうにうわべ流れの軽い世の中になりました。

菊姫は常々にきちんとした日本酒を静かに世に問うています。

稲穂の国に生まれ育った日本人なら米から生まれる国酒.日本酒の存在に気づき、軽薄な宣伝文句に踊らされること無く、日本酒の良し悪しを見分ける力も持って欲しいです。

器は菊姫.17代目のお手製です。