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奉還町4丁目ラウンジ・カド

9/27(金)はざまにいること、付け加える『わたし』卒論を混ぜる会

2024.09.26 07:28

探究室カド、スタッフの探究編!

ゲストハウスとりいくぐるに暮らしながら卒論を執筆した大内と、とりいくぐるをフィールドに卒論を執筆した志賀で、姉妹店カドのスタッフで卒論執筆中の藤田くんの料理とともに、卒論発表会を開催いたします。

3人の研究テーマや学問領域にご興味のある方や、ゲストハウスでの暮らしが気になるな~という方も、どなたでもお気軽に参加いただけたら嬉しいです。(企画: 志賀、大内)

◎タイトル

「はざまにいること、付け加わる『わたし』: 卒論を混ぜる会」

◎日時

9月27日(金) 19:00〜21:00 (18:00 会場)

1ドリンク + ¥500 (軽食つき)

オンライン配信あり

18:00〜 受付開始

19:00〜 個人発表・質疑応答

20:00〜 ワークショップ「名詞の名刺、動詞の名刺」

◎予約

予約フォームのリンクからご予約ください

https://x.gd/mWibQ


※軽食の用意があるため、事前予約にご協力ください

◎発表

●志賀まみ

「ホスト/ゲストのはざまを選ぶ-岡山ゲストハウスにおけるヘルパーの経験に注目して」

ゲストハウスという小規模宿泊施設には、主に清掃業務を行うかわりに、宿泊料無料で滞在できる「ヘルパー」という臨時スタッフが存在します。ヘルパーがゲストハウスにおいてどのように生活しているのか。また、旅行客でもアルバイトでもなく、なぜあえて間にいるヘルパーになることを選んだのか。観光人類学研究における「ホスト/ゲスト」論を視点として用いながら、とりいくぐるでヘルパーの志望動機とライフストーリーに着目し、ヘルパーの実態やヘルパーとして滞在すること(=ホストとゲストのはざまにいること)の意味を探ります。

●大内美優

「変化と固定、過程に巻き込まれる主語と周囲から切り離される主語」

「間」に自分や他者を位置付けることで、どのようなことが起こりうるか、がテーマ。わたしたちは、いつ、どこにいても、誰といても、変化しない自分であるべきだとなぜか思ってしまいがち。例えば、一度「寿司が嫌いだ」と宣言してしまったら、何だか今日はいけそうな予感がしても寿司嫌いな自分でいようとしてしまう。その時々で、わたしは変化するはずなのに。また、特定のラベルがついていることを理由に、自分や誰かを「こうあらなければならない」と固定してしまうこともあるのではないでしょうか。「わたし×(カケル)〇〇」で物事を見ること、変化を邪魔する「犯人探し」について、中動態という概念を用いながらお話しします。

◎料理

●藤田真

備前市の猟師さんのもとでのフィールドワークをもとに卒論を執筆中。狩猟免許を取得し、昨冬は自らもシカ、イノシシの狩猟を行いました。動物の中には食べてもいいものと食べられないものがいます。ペットのネコや動物園のキリンを食べない私は、なぜ豚や牛を食べられるのでしょうか。生きている動物はやっぱりかわいいしかわいそうですが、精肉されてスーパーに並ぶととたんに「美味しそう」に変わります。「動物」と「肉」の境界はどこにあって誰が作っているのか。食べることはやめないで、考えてみたいと思っています。

◎ワークショップ

「名詞の名刺、動詞の名刺」

・あの人との関係性は?あなたの、職場での肩書は?友人や社員など、名詞を使って説明しているところを、動詞に変換してみる時間。

◎発表者プロフィール

志賀まみ

千葉県出身の24歳。立教大学観光学部卒。 コロナ禍のオンライン授業下で、後に研究対象となる「ヘルパー」としてとりいくぐるに初めて滞在した。今年岡山に移住し、現在はとりいくぐる、カド、複合施設NAWATEを運営するNAWATE PROJECTのスタッフとして働いている。宿泊施設や複合施設と、地域や人(住民・旅行客等)との関係性に関心がある。最近は服をつくりたいと生地を切ったところで途方に暮れている。街中の色彩や建物、服装、言葉、出版物などに興味があり、いま一番行きたい国は台湾!

大内美優

奈良県出身神奈川育ちの24歳。岡山大学グローバルディスカバリープログラム卒。大学受験の際に宿泊したことをきっかけにとりいくぐると出会い、2023年の春から約1年半、いたりいなかったりしながら、ヘルパー兼スタッフとしてとりいに滞在する。個人や関係性についたラベルが、人の言動や関係性の構築に与える影響に興味があり、探求・研究から派生してZINEやワークショップ、ピクセルゲームなどを作っています。好きな場所は、旅先で出会うローカルスーパー、カフェ併設の独立系書店、城下町。テンションがあがる食べ物はおでんとツルムラサキです。

藤田真

愛媛県出身、22歳。岡山大学文学部文化人類学専攻。3年ほど前にとりいくぐるでアルバイトをはじめ、現在はカドのバイトとして働く。作ること全般に興味があり、絵を描いたり木を削ったりしながらこれからの進路を模索中。衣食住のうち、そこそこ自分でできることを増やしていきたいと思っている。狩猟もその一環かも。惹かれるものは曲線、魚。